調査テーマ
小学生の読書行動を探る。概要の把握に加え、学校図書館との関わり を明らかにすることを目的とする。
調査方法
学校通しの質問紙による集団自記式調査
調査時期
1989年12月
調査地域
全国6都市(北海道・北陸・関東・近畿・中国・九州の各地方より1都市ずつ選定)
調査対象
上記6都市の公立小学校16校の5・6年生
調査項目
- (1)
- 読書の実態 読書の頻度/本の所有状況/書店や図書館-の出入の頻度/最近読んだ本とその理由/続けて読んでいる本と雑誌
- (2)
- 学校図書館 入りやすさ/本の借りやすさ/どんな本を借りるか/学校図書館への希望
- (3)
- 読書経験と成長 一番おもしろかった本/読書によって得た経験/今後読みたい本
- (4)
- 属性など 生活時間のあらまし/勉強の得意不得意/その他
その他
- (1)
- 以下、この報告書中で「本」という呼び方で総称しているのは一般的書籍(読み捨ての週刊マンガやコミック誌.雑誌以外)である。具体的に、学校図書館で蔵書としているもの、と考えていただきたい。調査に回答してくれた小学生に対しては、本=マンガ・雑誌以外ということを次のように告知した。
- 1.
- 調査票の頭に以下のように記載した。
- ちゅうい ここでいう「本」とは、マンガや雑誌以外をさします。
マンガや雑誌について聞くときは、そう書いてありますから、まちがいないようにしてください。 - 2.
- 調査実施時に立ち合っていただく教諭に、上記の注意を必ず口頭で、かつわかりやすく行い、児童にこの点を納得させるようお願いした。
ただし、この指示がどの程度徹底されているか、また当初は本=マンガ・雑誌以外という意識を持って調査に回答をし始めた小学生たちが、いつまでその意識を持株させていたか、などについては問題が残る。
- (2)
- 第I部は、冒頭に調査項目を示し(ケイ囲み内)、単純集計・クロス集計の結果から何らかの有意差や着目すべきと思われる点が見られたものを中心に記述した。図表化されていない部分の集計結果については、巻末の集計表をご覧いただきたい。尚、全項目を通してクロス集計のキーとしたのは、学年・性別・地域・国語の成績・算数の成績・読書の好き嫌い、の6項目である。