報告書の概要
「中学生のもつ『場』における意欲」研究の全体構想
テーマ設定の背景
中学校は様々な変革を求められている。間近にせまった学校完全週5日制の実施や学習指導要領の改訂、個性重視の指導への移行など、指導内容の質的見直しが必要となっている。
また、学歴信仰が崩れつつある現在、「高校入試」のハードルだけでは学習の動機づけにならなくなることが予想され、それに代わる新しい動機づけが必要になってくる。
さらに、「中学生」という時期は、周囲の人間関係が拡大し、自分以外の「他者」から受ける影響も大きくなる。学習活動を含めた彼らの行動は、「他者」との関係性の中で生み出され、その中で、意欲も形成されると考えられる。
このような状況下、中学校は「学校」という集団指導を前提とした枠組みの中で、中学生一人ひとりが個性を発揮し、意欲的に活動できる環境をいかにつくるかが問われている。
研究対象
中学生、中学生を中心とした若者全般
テーマ
研究2<インフォーマルな場における中学生の意欲研究>
中学校現場のインフォーマルな場における、「仲間づくり・集団帰属への意欲」と「学校に行く意欲」を調査し、相互の関係性とその背後にある家庭環境との関連を探る。
●定量調査(中学生への質問紙調査)と家族面接調査をセットにした研究
・・・精神医学的視点からのアプローチ
東京学芸大学助教授・精神科医 田村毅
調査報告書の目次・詳細
刊行にあたって・「中学生のもつ『場』における意欲」研究の全体構想 |
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目次・中表紙 |
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1章 はじめに1.問題意識 2.中学生は変わったのか 3.「学校」と「家族」 4.意欲とは 5.意欲が発揮される「場」とは 6.インフォーマルな「場」における意欲 |
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2章 質問紙による調査1.調査の目的と方法 2.結果 (1)全体の頼向/学校に行く意欲 (2)全体の傾向/インフォーマルな場における意欲 (3)全体の傾向/意欲と関連する項目 (4) 「学校に行く意欲」の高い者とそうでない者の比較 |
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3章 家族インタビュー調査1.調査の目的と方法 2.結果の分析方法 3.結果 |
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4章 考察1.明らかになったこと 2.「場」のなりたち 3.「学校」「家族」の場の機能の変化 4.第三者としての父親の役割 5.意欲的になれる「場」をつくれるか 6.個と個を結ぶコミュニケーション 7.「友人との交流に対する意欲」がカギ 8.意欲を育てる「場」としての学校 |
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文献 |
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調査票見本・および集計結果 |
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