報告書の概要
「中学生のもつ『場』における意欲」研究の全体構想
本研究は、上記のテーマに基づき、3人の研究者がそれぞれの視点からアプローチをした。
テーマ設定の背景
中学校は様々な変革を求められている。間近にせまった学校完全週5日制の実施や学習指導要領の改訂、個性重視の指導への移行など、指導内容の質的見直しが必要となっている。
また、学歴信仰が崩れつつある現在、「高校入試」のハードルだけでは学習の動機づけにならなくなることが予想され、それに代わる新しい動機づけが必要になってくる。
さらに、「中学生」という時期は、周囲の人間関係が拡大し、自分以外の「他者」から受ける影響も大きくなる。学習活動を含めた彼らの行動は、「他者」との関係性の中で生み出され、その中で、意欲も形成されると考えられる。
このような状況下、中学校は「学校」という集団指導を前提とした枠組みの中で、中学生一人ひとりが個性を発揮し、意欲的に活動できる環境をいかにつくるかが問われている。
研究対象
中学生、中学生を中心とした若者全般
テーマ
研究1<授業を中心とした中学生の学習意欲研究>
中学校現場で、中学生の学習・生活意欲を促進する学校内の「場」づくりの条件とその具体的姿を明らかにする。(教科の授業場面、特別活動場面、それらを含めたスクールカリキュラムプランニング)
●理論研究+授業観察、分析を中心とした研究
・・・心理学的視点からのアプローチ
国立教育研究所教育方法研究室 奈須正裕
調査報告書の目次・詳細
「中学生のもつ『場』における意欲」研究の全体構想・刊行にあたって |
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中表紙・研究対象・テーマ |
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目次 |
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1章 はじめに1.意欲とは 2.本論の構成 |
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2章 意欲研究における「場」の取り扱い1.主体と環境との関係の位置づけ 2.対人相互作用の位置づけ |
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3章 教育方法研究における「場」の取り扱い1.学習環境の位置づけ 2.集団過程の位置づけ |
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4章 「場」と意欲に関する仮説1.「場」と意欲に関する仮説に求められる条件 2.第一の仮説・「場」が持つ四つの目標構造 3.第二の仮説・学習環境と目標構造 |
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5章 「場」と意欲に関する仮説の実践的検証1.事例検討…二年生社会科「まちづくり」 2. 学校カリキュラム改革と学びの「場」の特質 |
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