「主体的・対話的で深い学び」を実現するためには、生徒が学びへの前向きな態度をもつことが重要になる。アクティブ・ラーニングの視点から授業改善に取り組む3校の先生方が、実践から見えてきた課題や生徒の意識を高める指導の工夫を語り合った。
参加者: (アイウエオ順) |
石塚武志先生 茨城県立江戸崎総合高校 教諭(国語科)・生徒指導部主任 |
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片岡 達郎先生 茨城県立江戸崎総合高校 教頭 | |
佐々木宏先生 東京都立日野台高校 指導教諭(国語科) | |
松下奈緒子先生 埼玉県立熊谷高校 教諭(国語科) | |
山田翔一郎先生 埼玉県立熊谷高校 教諭(英語科) |
―― ベネッセ教育総合研究所の「第6回学習指導基本調査」の結果を見ると、高校の先生方が「心がけている授業時間の使い方」では、生徒が考えたり話し合ったりする時間などが増えている一方で、質疑応答や振り返りをする時間は少ないことが分かりました。 この結果について、どうお考えになりますか?
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松下奈緒子先生
松下:生徒同士の話し合いを中心に授業を進めたいけれども、そうするには授業時間が足りないと考えている教師は多いと思います。私も、授業の終わりに、生徒に本時の振り返りをさせて、どの程度理解しているのか、考えが深まったのかを本人に自覚させたいと思いますが、発表を終えたところで時間が来てしまうことがあります。ICTやリフレクションシートなどを活用して効果的に振り返りをさせることを、今後検討していきたいです。
石塚:本校でも授業の振り返りを大切にしていますが、授業や単元が終わって振り返りをする頃には生徒の集中力も途切れがちです。ですから、できないところを自覚させるというよりも、「頑張って勉強したら、こんなことが理解できたよ」というように、振り返りを通して達成感が持てるように工夫をしています。
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