| Vol.２ 中高一貫教育 全国で500校の一貫教育の設置を目指す |
| 中高一貫教育の取り組みが全国で広がっている。その内容は、中学校と高校による部分的な連携から中等教育学校での完全一貫教育まで様々だ。それらの取り組みには高大連携のヒントとなる視点や手法が随所に見られる。
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全国で500校の一貫教育校の設置を目指す
1999年の中教審の第２次答申を受けて、「学校教育法の一部を改正する法律」が翌年６月に成立した。そこでは「中等教育の多様化を推進し、個々の個性を生かす教育を目指す」ため、現行制度に加えて、中学・高校の６年間の一貫教育を実施する「中高一貫教育校」の設置が認められた。
現在、中高一貫教育校では、６カ年の体系的な理数教育や英語教育を行う学校や、地域と連携して環境教育を行う学校など、特色ある教育が行われている。
中高一貫教育校は国公私立を合わせると04年４月現在で152校が設置されており、今後、さらに増える予定だ。文部科学省は、高校の学区や通学範囲に公立の中高一貫教育校を最低一つ設置することを目指しており、これが実現すれば全国で500校程度となる。
04年10月には、「都道府県等における中高一貫教育校の設置・検討状況」が文科省から公表された。それによると、設置年度が未定の学校も含めて05年度以降、新たに45の一貫教育校が設置される予定で、そのうち37は公立である（図表１）。
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