ベネッセ教育総合研究所
シラバスの活用 シラバス運用の新たな潮流
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保護者用シラバスを機に他の取り組みをテコ入れ
 以上、シラバスの狙いや運用方法について見てきたが、長崎東高校では保護者用シラバスの導入を機に、これまでの取り組みを見直す動きも始まりつつある。
 長崎東高校では03年度から全学年において、1年間を通した生徒向け授業シラバスの運用を始めた。全教科について月ごとの学習内容や評価項目を記したものだが、この授業シラバスについては廃止あるいは縮小を検討しているというのだ。
 「大学の授業なら同じ科目であっても教える教員によって内容が全く異なることもありますから、授業シラバスのようなものは必要になります。高校でも単位制のように自分でカリキュラムを組み立てる場合には重要な役割を持ちます。しかし、一般的には学習する教科内容は教科書に示してあり、『授業のどこに力点を置くか』『どこに発展的な内容を盛り込むか』ということが主になる程度です。授業シラバスの作成にはそれなりの時間を要しますから、それならば教師がもっと生徒と直接的に向き合える時間を確保した方がよいと思っています」(寺田校長)


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