第4回学習基本調査報告書
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第6章 宿題と家庭学習指導

第1節 宿題

 小・中学校の教員とも、02年調査に比べて、宿題を出す頻度が高くなり、また1日(1回)あたりの宿題の量は増えている。とくに小学高学年の増加幅が大きい。宿題の内容をみると、02年調査に比べて、小学校では「音読」、中学校では「定期試験対策になる内容」が大幅に増加している。 【Q8-A(教員)】

 1.宿題を出す頻度と量が増加している

 まず小学校教員がどのくらいの頻度で宿題を出しているのか、その経年変化をみてみよう(図6-1-1)。「毎日出す」の割合をみると、98年調査と02年調査では、8割台だったのに対して、07年調査では、9割に達している。一方、「2、3日に1回くらい出す」は、98年調査の9.9%から07年調査の2.2%に減少している。
図6-1-1 宿題を出す頻度(小学校教員/経年比較)
 では実際1日あたりどれくらいの量の宿題を出しているのだろうか。図6-1-2のように、98年調査から02年調査までの4年間では、数値の変化がみられなかったが、02年調査から07年調査までの5年間では、「15分」が17.5ポイント減少している一方、「45分」が10.3ポイント、「1時間」が7.7ポイント増加している。1日あたりの宿題の量として、平均時間を算出してみたところ、07年調査が02年調査より6.7分長くなったことがわかる。
図6-1-2 1日あたりの宿題の量(小学校教員/経年比較)
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