ベネッセ教育総合研究所
喜志西小学校
喜志西小学校データ
 大阪府東南部に位置する富田林市は、住宅地としての開発が進みつつあるが、古くからの街並みや自然も残る人口約12万5千人の町。喜志西小学校は市の北部、住宅地の中心にあり、少子化が進むなかでも児童数の変動が少なく、地域と学校とのつながりも深い。IT教育に関しては市の支援も厚く、パソコンの新機種への入れ替えなどが積極的に行われている。
〒584-0001
大阪府富田林市梅の里4-6-1
TEL 0721-25-7380
FAX 0721-26-2307
http://www.city.tondabayashi.osaka.jp
/kisinisi/index.htm

校長/芹川克實先生
児童数/329人、
学級数/12学級(養護学級1含む)
芹川克實校長
▲芹川克實校長
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受け手を意識した情報発信力を楽しく身につける
大阪府 富田林市立喜志西小学校

 学校のIT環境はどんどん整いつつある。そのなかで、喜志西小学校では6年生までにつけたい力を設定し、6年間の系統的な情報教育を行っている。3年生と4年生の授業を中心に、喜志西小学校の実践を紹介しよう。


情報発信力と選択力の養成が情報教育の軸
 喜志西小学校の教育目標のなかに、情報教育についての次のようなまとめがある。
 情報教育の目標は、
(1)コンピューター等の情報機器を適切に活用し、情報活用の実践力を高める。
(2)情報機器の操作を教え合ったり、課題や作品を交流し合ったりする活動を通じて、情報化社会への態度を養う。
 その具体的内容は、表の通りである。
▼表 喜志西小学校の情報教育指導目標
図表
 これを作成したのは2002年度のこと。喜志西小学校では、情報教育に系統性をもたせるため、まず、「6年生でつけたい力」をはっきりさせ、順に下の学年におろしていったと木之本正仁教頭は振り返る。
「6年生で最終的につけたいのは、『情報を発信する力、選択する力』です。子どもたちを見ていると、自分で考えることができても、それを友だちや大人にアピールする力がちょっと弱いと思います。そこで、プレゼンテーションの力などを情報教育でつけるようにしています。
 また、自分の問題を解決するためにはどんな情報が必要かを選択する能力は、小学生のうちに身につけておかなければならないと思います。情報選択力が身についてこそ、発信する力もつくと思います」(木之本教頭)
 この最終目標に向かって、低学年のうちからパソコンに慣れ、「楽しむ」ことを軸に情報教育を組み立てているという。
 では、「楽しく」パソコンに慣れていくためにはどうすればいいのか、そして「発信する力」を授業でどのようにつけていけばいいのか、3年生の鈴木章弘先生、4年生の小川陽登美先生の授業を見ていこう。


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