ベネッセ教育総合研究所
愛知県岡崎市立藤川小学校
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おもしろくなければ、やる気が出ない
 3年生の授業を行った鈴木先生は今回の授業のねらいをこう語る。
「今回、『スクールイントラパック3』(注1)に運動会の画像を貼りつけて、コメントをローマ字入力でつくらせました。文字入力を楽しんでできるようにと考えた方法です。自分でキーボードをたたきたいという動機づけになれば、題材にはこだわりません」
注1 スクールイントラパック3 ネットワークを活用し、コンピュータによる双方向コミュニケーションと創造的学習活動を支援するベネッセコーポレーションの共同学習支援ソフト。
 情報発信のためのさまざまな表現方法を習得する前提として、基本的なパソコン操作、キーボード入力といった比較的地味な練習を行わなければならない。このだれもが通らなければならない道を、子どもたちにいかに楽しく、やる気を持って取り組ませるかがポイントだと鈴木先生は強調する。
 発表の際、“宇宙人”と名づけたヘッドホンを使ったのも「子どもたちが盛り上がって楽しく取り組む」ための一つの手段だ。「盛り上がりすぎて困る子もいますが」と鈴木先生は苦笑する。
「ただ文字入力の練習ばかりをしていたら子どもは飽きます。
 入力練習の手始めに、自己紹介文を作らせて『スクールイントラパック3』に載せたのですが、あまり盛り上がりませんでした。次に試みたのが校内メールを使った『友だちにメールを送ろう』という授業。これにはおもしろがって取り組んだのですが、あまりにも内容がしょうもない(笑)。それならばと、夏休みの作品や運動会の写真を使って、画像と文章を組み合わせる方法にしたところ、子どもたちはやる気を出し、中身も、友だちに具体的に伝えられる内容になっていきました」
 ローマ字入力による文書作成は、3年生にはまだ難しいのではないかと心配していた鈴木先生だが、子どもたちがどんどん楽しそうに取り組んでいることに手応えを感じているようだ。


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