ベネッセ教育総合研究所
地方自治体がひらく新しい教育
SCHOOL DATA
兵庫県篠山市立篠山東中学校
  1998年、旧城東中学校と旧多紀中学校が統合して誕生。自然林に囲まれた校内は、見晴らしの良い小山を中心に、独立した校舎や施設が取り囲む近代的な造りになっている。01年度より、新学習システムの取り組みをベースに、少人数教育や、地域教材を取り入れた「総合的な学習の時間」などの研究に着手。生徒同士の学び合いやコミュニケーション能力を促し、発展的な学習へとつなげている。
荻野益美
荻野益美校長
所在地 〒669-2406 
兵庫県篠山市泉若林1番地1
電話 079-556-3781
FAX 079-556-3981
生徒数  236人
学級数 7学級+障害児学級
URL http://www.hyogo-
c.ed.jp/~sasayamae-jhs/


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事例紹介 1 
学校事例(2)
篠山市立篠山東中学校
地域活動を通した生徒の成長が教師の意識を変える
地域色豊かな活動を展開する篠山東中学校。異年齢グループの活動から新たな人間関係を築き、主体性を磨いていく生徒の姿は、学校全体の教育方針にも確固たる指針を与えている。


1 学校の統廃合による校区の広域化
 篠山東中学校は、地域での活動を教育の柱の一つに据え、広い意味での学力の向上に結びつけている。その取り組みが本格的に始まったのは2002年のこと。文部科学省の学力向上フロンティア事業の指定校となったのをきっかけに、学校の課題を見つめ直したことが、現在の活動へとつながっている。
  篠山東中学校は、1998年に城東中学校と多紀中学校が統合して誕生した。そのため、校区が広域になり、学校と地域の連携が薄まっていった。そして、生徒が自分の地域に関する話題を学校で話しても、それが学校全体の話題になりにくい等の状況が見られるようになってきた。
  「このような問題をクリアし、地域の教育力を学校で生かすためには、生徒が地域に入って活動し、地域社会と連帯感を共有することが重要と考えました。さらに、地域での“学び”は、子どもたちの個性を伸ばし、生きる力を引き出すためにも有意義だという考えがありました」(荻野益美校長)


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