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生活時間 〜第4回〜
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大学生に大学内・大学外での1週間の過ごし方等についてたずねた調査結果をみると、「1週間での通学日数」の平均は4.4日、「授業への出席率」は87%とともに高く、まじめに大学へ通う学生像が浮かび上がってくる。
学年別にみてみると、1年で通学日数(5.0日)・出席率(91%)がともに高く、2年(4.9日・88%)、3年(4.5日・87%)、4年(3.5日・82%)と学年が上がるにつれて減少し、とくに4年生で低い傾向がみられた。
学部系統別では、授業への出席率は「保健その他(看護・医・歯・薬)」(94%)、「農水産」(91%)、「理工」(89%)と、いわゆる理系学部で高く、「授業の予復習や課題をやる時間」も多い傾向がみられた。
学年や所属学部によって、学習時間に差が生じている様子がうかがえる。
大学外での時間の過ごし方については、4年生で「授業の予復習や課題をやる時間」が週に「3〜5時間」以上の比率は19.0%と、全体平均(26.6%)に比べ少なくなる一方で、「大学の授業以外の自主的な勉強」については25.0%が週に「3〜5時間」以上と回答しており、全体平均(19.2%)に比べて多くなっていることがわかる。
全国の小・中・高校生に、時間に関する意識や行動についてたずねた調査結果をみると、小学生の9割(89.1%)、中・高校生の8割(中81.5%、高76.0%)が、「毎日が楽しい」(「とてもあてはまる」+「わりとあてはまる」)と感じていることがわかった。
また、「約束の時間を守るほうだ」は、小・中・高校生とも8割以上(小83.1%、中84.5%、高85.0%)が「とてもあてはまる」+「わりとあてはまる」と回答しており、学校段階に関わらず約束の時間を守る意識が高いことがわかる。
その一方で、「もっとゆっくりすごしたい」(小68.9%、中81.0%、高80.6%)、「時間をむだに使っていると感じる」(小46.5%、中63.6%、高69.4%)は、小学生から中学生になると、「とてもあてはまる」+「わりとあてはまる」の比率が10ポイント以上増加する。中学生になると、忙しく、時間をうまく使えなくなる様子がうかがえる。
同調査で心や身体の疲れについてたずねた項目においても、中学生になると「疲れやすい」「あきっぽい」「やる気が起きない」など、多忙感やストレスを感じる割合が急増しており、心身の疲れとの関連性がみてとれる。
全国の小・中・高校生に、「次のような時間を増やしたいと思いますか」とたずねた調査結果をみると、「増やしたい」と回答した割合が高かったのは、小学生では「友だちとすごす時間」(57.8%)、「外で遊ぶ・スポーツをする時間」(52.3%)であり、中・高校生では、「睡眠時間」(中60.0%、高64.1%)、「勉強時間」(中53.1%、高62.7%)となっている。
また、人と過ごす時間については、学校段階が上がると、「家族とすごす時間」「友だちとすごす時間」を「増やしたい」割合が減少し、「1人ですごす時間」を「増やしたい」割合が増加している。こうした結果からは、子どもの精神的な成長も垣間見え、興味深い。
子どもたちの平日24時間の行動を15分単位で調べた調査結果から、20時、23時の時点において、どれくらいの割合の子どもがどんな行動をしているのかをみてみた。
20時では、中3生の半数(50.4%)が勉強をしており、中1・2生でも4割弱(36.6%)の子どもが勉強していることがわかる。一方、小学生と高校生では、生活やメディアの割合が多くなっている。
23時になると、小学生の9割、中1・2生の6割がすでに就寝している。中3生や高校生も3割弱は就寝しているが、勉強やメディアに時間をあてている子どももそれぞれ2割前後いる。とくに高校生ではメディアの割合が多く(25.1%)、20時以降4人に1人がメディアを視聴している様子がうかがえる。
2008年11月中旬に、子どもたちの平日24時間の行動を15分単位で調べた調査結果から、小学生の遊びに関する項目を取り上げてみると、小学生の遊びのピークは16時45分で、この時刻に4人に1人(24.5%)が遊んでいることがわかった。
内訳をみてみると、「屋外での遊び・スポーツ」が10.6%ともっとも多く、次いで「室内での遊び」8.1%、「テレビゲーム」5.9%となっている。
テレビゲームだけでみると、ピークは17時30分(6.5%)で、その後いったん減少するものの、19時以降再び増え始め、20時30分に2度目のピーク(4.6%)があるのが特徴的だ。