研究レポート
Research Report

2/23開催研究会のレポート: 探究と社会とをつなぐ創造性教育の最前線 ~最新の実践事例と学術研究から学校教育における創造性開発の可能性を探る

  • #創造性教育
  • #探究学習
  • #社会情動的スキル

公開2023/3/29

ベネッセ教育総合研究所は、2024年2月23日、オンラインセミナー「探究と社会とをつなぐ創造性教育の最前線」を開催しました。小学校や高等学校、大学における創造性教育の実践と創造性に関する調査報告を交えながら、学校教育における創造性開発の可能性について、参加者とともに考えました。

学校教育の場においても、時代の変化に伴う対応が求められる中、子どもに育む必要がある力として注目されているのが“創造性”です。本セミナーでは、最新の実践事例と学術研究から学校教育における「創造性開発の可能性」を探りました。司会をベネッセ教育総合研究所・学習科学研究室 室長の佐藤昭宏が務めました。

セミナーの冒頭、ベネッセ教育総合研究所・研究員の佐藤徳紀が、本セミナーの趣旨と、創造性教育の基礎となる理論および社会的な意義を紹介しました。「創造性は、社会情動的スキル(非認知能力)の一つです。探究学習と創造性教育は、互いに補完的な関係にあり、社会に開かれた内容にすることで学びの質を高める効果が期待できます。子どもの発達段階に応じて、探究や教科教育で創造性教育をどのように実施すべきか、登壇される先生方の実践や研究・報告からヒントを得たいと思います」と話し、セミナーはスタートしました。

1.【実践報告および話題提供】学校現場の実践から、創造性教育の成果や課題を学ぶ

(1) ベネッセ教育総合研究所との連携

秋元平良氏(特定非営利活動法人 COLLECTIVE代表理事)

ベネッセ教育総合研究所と共同で創造性の研究を進めているNPO法人COLLECTIVEの秋元氏より、同団体の活動内容の説明がありました。同団体は、企業やNPO法人と連携した授業を学校現場で実施し、Society5.0において子どもに必要な資質能力の育成を目的として2018年に設立されました。

秋元氏は、「2023年度は、弊団体のフィールドの中でベネッセ教育総合研究所と共同研究を進めてきました。その中でも非常に優秀な実践をしている加藤先生と中谷先生に、本日ご登壇いただきました。学校と企業・NPOとの協働という新たな学びの仕組みによって、子どもが地域や社会の課題から問いを立てる姿や、新しい価値を生み出そうとする姿を支える、そんな教育が広がることを願っています」と述べました。

(2)高校における実践「創造的な学びと創造性教育」

加藤寛康先生(愛知県立刈谷工科高等学校・教諭)

刈谷工科高校のIT工学科は、グローバル化やデジタル化の進展に伴う産業界のニーズの変化を踏まえて創設された学科です。同学科の生徒は、自動車の自動運転技術や画像解析AIの構築など、最新技術を学んでいます。それらは発展途上の学問であるため、教科書はなく、教員や生徒が失敗を恐れずに創造的な学びをつくり上げています(図1)。

企業と連携した授業も実施しており、その例として、図書館で運用されている自動運転ロボットについて学んだ授業を紹介。その授業では、生徒に創造的な学びに取り組んでほしいと考え、企業の担当者にはロボット作りの詳しい手順ではなく、必要な部品やソフトなどのキーワードだけを教えてもらいました。それを基に、生徒は試行錯誤を繰り返しながら制御技術や画像解析AIについて学び、習得した技術を応用して新たな付加価値のある製品の開発ができないか、生徒に考えさせました。最後に加藤先生が考える創造性について発表。「私は、“創造性のABC”が大事だと考えています。Aは"Approach"、Bは"Blend"、Cは"Create"です。その3つを常に意識しながら、生徒の『やってみたい』を尊重した授業を展開することが重要だと考えています」と話しました。

図1 刈谷工科高校のIT工学科の授業スタイル

(3)小学校・社会科における実践「社会問題の解決を考える」

中谷佳子先生(千葉大学教育学部附属小学校・専任教員)

中谷先生は、小学校5年生の社会科「森林は誰のもの?」の単元で、創造性教育を行いました。2024年度から徴収が開始する森林環境税を軸に、よりよい森林について考える単元です。中谷先生は、子どもに創造的な考えを持ってもらいたいとの思いから、授業設計において二つの工夫をしました。一つは、子どもが「目的意識」や「情熱」を持てるよう、林業従事者の生の声を伝えたことです。もう一つは、子どもがモチベーションを高められるよう、校外学習として千葉県立船橋県民の森に行き、森林体験などの「遊び」の要素も取り入れたことです(図2)。中谷先生は、「社会参画が重要だと言われていますが、課題を知れば知るほど解決の難しさに気づいた子どもがいました。創造的に解決策を考えるためには、『この人とこの問題に参画して、一緒に問題解決していく』というように、子どもの目的意識を明確にする必要があると考えています」と述べました。

図2 授業の枠組みと森林体験の様子

(4)小学校・総合的な学習の時間における実践「発想支援の教育」

尾澤知典先生(横浜市立義務教育学校緑園学園・教諭、
慶應義塾大学大学院SDM研究所・研究員)

尾澤先生は、「すると、どうなる?マップ」を用いた創造的な発想支援の教育について実践を報告しました。「すると、どうなる?マップ」は、子どもが次の展開を予測しながら、新しい発想を次々と広げていく思考法です。小学校6年生の「総合的な学習の時間」における卒業研究として、今の自分の状態から未来の姿を思い描き、自分の可能性を見いだすことに挑戦しました。

最初に子どもが自分自身で捉える性格を挙げ、そこから予測される様子や姿を矢印で結びながら発想しました(図3)。授業後、子どもからは「いろいろな可能性が分かって、自信がついた。」「自分の可能性を広げられて楽しかった。」「考えたこともなかったことが出てきた」「自分の想像しない姿が出てきて、びっくりした」といった肯定的な声が多数上がりました。尾澤先生は、「物事を順序立てて(資質・能力)捉える思考法は、子どもでも簡単に取り組めます。道徳や保健体育などの他教科でも応用でき、教科と創造性の双方の向上が期待できます。このように教科の資質・能力を活用することで創造的なアイデアを出す教育(教科指導+創造性教育)を充実させていきたいと考えています」と話しました。

図3 子どもが自分の未来の姿を予測した「すると、どうなる?マップ」のワークシート

2.【実践研究発表】最近の創造性教育研究の動向から創造性教育の可能性を知る

岡山大学CRE-Lab.の創造性教育研究

清田哲男先生(岡山大学学術研究院教育学域・教授)

清田先生は、岡山大学大学院教育学研究科附属国際創造性・STEAM教育開発センター(通称:CRE-Lab.、クリラボ)で、STEAM教育や創造性教育について研究しています。クリラボが中心となり同大学教育学部に、クリエイティブ・エデュケーターを養成するプログラムを設置しました。クリエイティブ・エデュケーターとは、身体性を伴う感受や経験を通した教育活動によって、学習者が新たな価値の実現へ向かう創造性教育を担うことができる教員です。その養成プログラムは、海外の創造性教育に取り組む大学と協力しながら作成しています(図4)。

また、クリラボは同大学大学院教育学研究科教育科学専攻のPBLプログラムとも連動。養成プログラムを卒業した学生が地域の企業・自治体と連携したプロジェクトを実施できる、創造的な人材育成を目指しています。

清田先生はクリエイティブ・エデュケーターを「未来を『おもしろい』でつくる教員」と表現し、「子どもがやってみたいこと、そうした願いや思いを実現する学びが必要ではないでしょうか。それ自体が幸福な時間だと考えています」と話しました。

そして、創造性教育において「自分と世界との関係を変えて、新しい価値を感じることが重要です」と説明。その例として、ある認定こども園で子どもが大量の段ボールで自由に遊ぶ「造形パラダイス」や、100人の先生が絵の具を塗りたくる「教師だけの絵の具塗りたくり大会」の様子を、動画を交えて紹介しました。

清田先生は、「遊ぶ活動」と「教わる活動」は深く関わっていることを、「学びの扇」の模式図を用いて説明しました。「『学びの扇』には、子どもが自分の判断による『遊ぶ活動』と、教員の指示による『教わる活動』の二つがあり、それらを行き来して、自己調整しながら学んでいくことが理想です」だと語りました。

最後に、岡山大学教育学部先端教育領域創造性・STEAM教育コースで行われている、クリエイティブ・エデュケーター養成プログラムの実践と学生の声を、動画を交えて紹介しました。

図4 クリエイティブ・エデュケーター養成プログラムの研究活動構造図(2023年4月現在)

3.【調査報告】創造性教育を広めていくには、創造性神話を取り除く必要がある

創造性に関する調査の中間報告「教員の創造性観と子どもへの創造性教育」

石黒千晶先生(聖心女子大学現代教養学部心理学科・専任講師)

石黒先生からは、創造性に関する調査が報告されました。冒頭、石黒先生は、学校における創造性教育の課題として、教育環境だけでなく、教員、学習者の創造性観に課題があることを説明しました。特に、最近の海外研究では教員が創造性について明確な考えを持っていない可能性や偏った見方をしている可能性があることが指摘されています。例えば、創造性の可鍛性に対して、ドイツや中国の教員よりも日本人教員の支持率が低い傾向にあることを示した指摘する研究(Zhou et al., 2010)もあることを説明しました。そして、「多くの人は創造性について日常生活で情報を得る中で、創造性の暗黙理論を形成します。その中には、科学的知見とは科学的知見と異なる創造性神話が含まれることがあります。例えば、創造性は才能で決まっており、努力しても伸ばせないという創造的固定マインドセットがあります(図5)」と述べました。

その問題意識の下、石黒先生はベネッセ教育総合研究所と共同で、日本人の一般成人と小学校・中学校・高校教員を対象に、創造性に関する調査を実施しました。すると、科学的な根拠が示されていないにもかかわらず、先ほどの創造的固定マインドセットを含む複数の項目で、海外で実施された同様の調査の平均値と比較して、日本人の一般成人は創造性神話の支持率が高いという結果が示唆されました。

一方、教員の場合、創造性に関する事実の認識は一般成人と同レベルですが、創造性への偏見(創造性神話の支持)は一般成人より少ないことが示唆されました。ただし、創造的固定マインドセットの項目だけでは、教員の支持率が一般成人と同レベル、もしくは、やや高いという結果でした。

石黒先生からはほかに、仕事における創造性の必要性や教員の創造性に関する自己信念、教員の信念と子どもの創造性支援関係性などの調査結果が報告されました。

最後に、創造性教育のあり方について石黒先生は、「私たち教員は、教える立場という枠を超えて、自分が創造的な主体として学びの場をつくることが必要ではないでしょうか。エビデンスに基づく創造性教育が行われるように、さらに研究を続けていきます」と締めくくりました。

図5 創造性の暗黙理論

4.【トークセッション】創造性教育を学校現場で広めていくために必要なこと

佐藤徳紀がファシリテーターを務め、登壇された5人の先生方とのトークセッションが行われました。事前に用意された問いに加えて、参加者からの質問を交えながら議論は進みました。

上段左から加藤先生、中谷先生
中段左から尾澤先生、清田先生、石黒先生
下段左から佐藤(徳)、佐藤(昭)

創造性教育の実践の面白さと難しさ、既存の教科教育との違い

※敬称略

佐藤(徳) 最初の問いは、創造性教育の面白さと難しさについてです。参加した方からは、「子どもの内発的動機が大切だと考えています。教員がテーマを決めてしまうとつまらないと感じる子どもがいる半面、テーマの自由度が高いと考えるのが難しいと感じる子どももいます」といった意見が寄せられました。先生方は、どう思われますか。

中谷 私の担当は社会科です。どのようなテーマであれば、子どもの創造性を発揮させることができるだろうかと考える面白さを、私自身が感じています。一方、教科の目標や学習すべき内容もあるため、決められた枠組みの中で考える難しさも感じています。

尾澤 創造性教育を成功させる鍵は、どのようなテーマを設定するかだと思います。私は、子どもの身近にあるもので、子どもが情報を持っていて、体験したことがあるテーマがよいと考えています。

加藤 IT工学科の生徒の多くは、目的意識を持っています。生徒は楽しそうに自分の意志を持ってテーマを設定し、困難な課題に取り組んでいくため、生徒の内発的動機を引き出さなければならないといった難しさを感じたことはありません。難しいのは、生徒の取り組みをいかに適切に評価するかです。教科書をなぞらない生徒主体の取り組みを、3つの観点に分け、さらに客観性を持たせた評価をすることが難しく、ほかの先生方から、「授業で新たな取り組みをしたい」と提案をされた場合は、その先生と一緒に授業案を模索しますが、最後には「教科の枠組みの中で評価ができれば積極的にチャレンジしてもらって問題ない」と伝えています。

身近な問題を社会の問題へとつなげる難しさ

佐藤(徳) 問題設定や評価の難しさは、多くの先生が感じていると思います。特にテーマ設定について深掘りしていきたいのですが、どのようにテーマ設定をするとよいでしょうか。

尾澤 先ほどお話ししたとおり、例えば、教室の環境やきょうだいのもめごとなど、子どもがより具体的にイメージできる問題から取り組むとよいと思います。ただ、そうしたテーマでも、子どもがなかなかアイデアを出せずに悩む場合があります。特に高学年になると、子どもも先入観を持つようになり、柔軟なアイデアが出にくくなります。そのため、先入観をなくす工夫も必要です。

中谷 社会科教育では、子どもにとって遠い問題をいかに引きつけて考えられるようにするかを大切にしています。教員が適切な教材を選べば、子どもがそれまで見えなかった社会を感じられる問題へと発展していきます。例えば、防災教育で、「学校を避難所にするには、どうすればよいだろう」という課題を出しました。子どもからは大人が思いつかないようなよいアイデアがたくさん生まれました。

佐藤(徳) 清田先生、大学での実践を踏まえてよいアドバイスはありますか。

清田 先進国は、基本的には困りごとが少ないと言われています。そのため、子どもにとって、教科書に書いてある社会の問題は自分の人生の外にあることで、全く関係のない話に捉えられてしまいます。そこで、子どもが自分には関係ないと捉えている問題に自ら手を伸ばしたくなるような学習環境を、教員が工夫して設定することがポイントになると考えています。

心理的安全性を高め、小さな創造性にも目を向けよう

佐藤 学校で創造性教育に取り組む際には、子どもの先入観を変え、子どもが自分から知りたくなるような環境を設定することが大切だと思いました。一方で、創造性について、偏った理解がされている現状があるようです。石黒先生、創造性教育を広げていくための工夫はありますか。

石黒 先ほど創造性神話について説明しましたが、創造性は、ピカソやエジソンなどの偉大な芸術家や発明家が社会を変革するようなことだと考えている方が多いと思います。ただ、創造性は、普段の日常生活の中でも発揮されるものです。例えば、冷蔵庫の余りもので、おいしい料理を作ることもその一つです。私たち自身が創造性に対して敏感ではないのかもしれません。大きな創造性だけでなく、小さな創造性にも目を向ける必要があるでしょう。

加藤 私は小学生の時、授業中に挙手をして意見を発言するのが苦手でした。それは、「この場面はこう答えるべき」といった暗黙の了解があり、それと違う答えを言ってしまった時、浮いてしまったという経験があったからです。教員は、教室において心理的な安全性を高め、子どもが小さな創造性を大いに発揮できるよう配慮すべきだと考えています。

創造性教育研究の知見を生かして、学校での実践に寄与したい

最後に、セミナーの閉会挨拶として佐藤昭宏が、登壇された先生方への謝辞を述べると共に、今後の研究の展望について話しました。

佐藤(昭) 皆様、本日はこのセミナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。ベネッセ教育総合研究所では、子どもたちが自分で未来・社会を切り開いていくための資質・能力の育成に向けて、「主体的・対話的で深い学び」を取り入れた探究学習の質をどう高めていくかに関心をもっています。現在、探究学習の実践について、学校現場の先生方から、授業時数の制約や知識をインプットする教科教育とのバランス、学習した成果の可視化、探究のサイクルをどう継続させるかなど、多くの課題をうかがっています。こうした課題を解決していく上で、私たちが注目しているのが創造性教育の知見です。創造性とは、単に美術や音楽の分野に限定されるものではありません。それは、新しい問題に対して、柔軟かつ多様な視点で解決策を見いだす能力に他なりません。この能力は、今日の複雑な社会で求められる最も重要な資質の一つです。ベネッセ教育総合研究所としては、この創造性教育の学術知見を生かし、探究学習の実践的な改善を支えていくための研究を強化していきたいと考えています。今日、登壇いただいた先生方のお話をうかがい、探究を深めることや、創造性を正しく認識をしてもらうためにエビデンスベースで語っていくことの重要性を改めて感じました。今後も、先生方や参加者の皆様と共に、目指す教育の未来に向けて議論を続けていきたいと思います。本日は、長時間にわたりご参加いただき、ありがとうございました。

本セミナーは、日本の教育が直面しているこれからの探究学習のあり方について、先進的な取り組みを知る上で貴重な機会となりました。探究学習と創造性教育の推進は、子どもたちが未来を切り開くための重要なステップであると共感する参加者も多く、教育界全体でのさらなる議論と実践の進展が期待されます。

登壇者 ※話題提供順

秋元 平良

プロフィール

特定非営利活動法人 COLLECTIVE代表理事
公立教員として勤務しながら、体育科教育・幼児教育・運動遊びを専門に研究を開始。その中でテクノロジーの教育活用に関心を持ちもち、特定非営利活動法人COLLECTIVE(申請中)の前身となる、Teachers ×x Technologyを設立。2022年4月に、団体をNPO法人化し再スタート。これまで、大手企業やテック企業、教育関連企業など約20社と協働して授業を開発。

加藤 寛康

プロフィール

愛知県立刈谷工科高等学校・教諭
愛知工業大学電気学科電気工学専攻卒業。専門教科は工業(電気)。2021年度より、IT工学科に所属。

中谷 佳子

プロフィール

千葉大学教育学部附属小学校・専任教員
千葉大学教育学部修士課程に在籍。社会科教育を専門に研究。勤務校では帰国学級主任。日本地理学会地理教育専門委員。日本地理教育学会企画委員。令和6年帝国書院『令和6年度版地図帳』著作など。

尾澤 知典

プロフィール

横浜市立義務教育学校緑園学園・教諭、慶應応義塾大学大学院SDM研究所・研究員
北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科 博士後期課程修了。(博士( 知識科学)。2022年日本創造学会論文章賞受賞、  2023年度ソニー教育財団「未来にへつなぐ教育計画」入選。兵庫教育大学附属小学校運営指導委員(2017-2018年度)。教科学習における資質・能力を活用した創造性教育の実践に取り組んでいる。また、各種生成AIの活用による発想支援の研究を行っている。

清田 哲男

プロフィール

岡山大学学術研究院教育学域・教授
兵庫教育大学大学院博士課程修了。博士(学校教育学)。兵庫県公立中学校・高等学校教諭などを経て2014年より岡山大学大学院教育学研究科講師を経て現職。2018年より岡山大学大学院教育学研究科教育科学専攻副専攻長として、PBLプログラム開発と運用、2022年より岡山大学大学院教育学研究科附属国際創造性・STEAM教育開発センター(CRE-Lab.)教授(兼務)として、クリエイティブ・エデュケーター育成プログラム開発と運用を行っている。専門は美術科教育、デザイン教育、創造性教育。

石黒 千晶

プロフィール

聖心女子大学現代教養学部心理学科・専任講師
東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻教育心理学コース博士課程修了。博士(教育学)。玉川大学脳科学研究所嘱託研究員、金沢工業大学情報フロンティア学部心理科学科助教、講師を経て2023年4月より現職。専門は教育心理学、美術教育、美、創造性、芸術。

<話題提供・ファシリテーター・司会>

佐藤 徳紀

プロフィール

ベネッセ教育総合研究所・研究員
(株)ベネッセコーポレーションに⼊社後、中学⽣向けの理科教科の教材開発を担当。2016年6⽉から初等中等領域の調査を担当後、情報企画室、教育研究企画室の研究員に着任。専⾨は電気⼯学、エネルギー・環境教育、理科教育、博⼠(⼯学)。これまでの主な論⽂は、「中学⽣の理科の好みに及ぼす電気の学習の影響」(2011年)、「中学校と⼤学の連携によるエネルギーを題材とした理科学習プログラムの開発」(2011年)など。

佐藤 昭宏

プロフィール

ベネッセ教育総合研究所・学習科学研究室 室長
ベネッセコーポレーションに入社後、ベネッセ教育総合研究所にて生徒・保護者・教員に関する調査研究や編集業務、学習理論に基づく教材・研修開発、自治体・高等教育機関との教育の質保証に関する共同研究に複数携わる。文科省「職業実践専門課程等を通じた専修学校の質保証・向上の推進事業」(2017年-)「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」(2016-2018年,2023-)事業推進委員。