| Report（5） チャレンジ精神の源流 スポーツ推進室 京都産業大学 |
| 「感動」をキーワードに学生への支援を拡充 |
| 京都産業大学は、学生のキャリア形成に役立つプログラムを、共通教育科目としてカリキュラムに組み込み、低年次からの進路支援を行う。中でも注目されるのが、NHKのテレビ番組「プロジェクトX」を題材にして講義を行う「チャレンジ精神の源流」という科目だ。さらに、スポーツを通じた学生支援にも力を入れる。 |
| テレビ番組の登場人物がゲスト講師を務める授業を開講 |
「プロジェクトX」は、戦後の日本経済発展を裏で支え、不可能を可能にしてきた有名、無名の人たちをクローズアップしている。ものづくりで世界をリードするための挑戦や挫折、不断の努力の繰り返しを描き、その結末にある魂を揺さぶる感動や、失敗を恐れず何度も立ち向かう不屈の精神を表現している番組だ。
「チャレンジ精神の源流」は、この番組を題材にして、学生の職業観や将来観を育成することを目的とする。全学年が対象だが、進路センターの今井俊事務部長は、「とくに入学直後の学生に受講してもらいたい」と、入学式直後に同番組のテーマソングを流して講義内容の紹介をするなど、強く受講を勧めた。その結果、約1400人が受講を申し込み、その多くが1・2年生だったという。
この授業は、前半45分で「プロジェクトX」の番組を流し、後半45分は、そこに登場した人物がゲスト講師となって講義を行う。今年度は計13本の番組が使われた（図表）。とりあげる番組とゲスト講師の選択は進路センターが担当する。 |
 |
| 講義ごとに毎回レポートを提出しなければならないにもかかわらず、受講者は常に1000人を超すなど、学生の評判は高い。レポートはインターネット上で提出し、その内容は誰でも見られるいわゆるeラーニング方式をとる。学生からの質問は、進路センターがまとめてゲスト講師に送る。 |
