ベネッセ教育総合研究所
特集 高等教育分野への新規参入者たち
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孤立感を解消する同期型eラーニング

 八洲学園大学の履修方法は、テキスト履修(通信授業)とスクーリング履修がある。テキスト履修はテキストによる自宅学習で、インターネットを通じて添削指導を受ける。スクーリングは、本校での対面授業かインターネットによるeラーニング授業のどちらかを選択できる。卒業時に必要な124単位のうち、スクーリングの30単位すべてをeラーニングで受講すれば、一度も通学せずに卒業することも可能だ。
 eラーニングシステムには、非同期型と同期型の2種類がある。非同期型は受講者が好きな時間に受けられ、同期型は受講する時間帯が決められている。非同期型の方が自由度は高いというメリットがあるが、八洲学園大学ではあえて同期型を導入した。「子育て中の主婦は孤立感を感じることが多い。それを解消するには、同じ時間を共有する仲間を持つことが重要と考えました」と和田理事長。しかし、八洲学園大学に必要な仕様の同期型eラーニングシステムは既製品では存在せず、システム会社と連携して独自に開発することになった。
 開発したシステムでは、すべての科目に「教室」という概念が設けられている。テキストで履修する科目にも「教室」があり、インターネットを通じて教員との質疑応答や他の受講生とのコミュニケーションが図られる。
 スクーリングでは、教員は教室にいる学生とインターネット上の「教室」に参加しているeラーニングの学生、両方を相手に授業を進めることになる。インターネットでは同期型のライブ授業が配信され、本校で授業を受けている学生や教室の様子がパソコン画面上で見られるため、自宅にいながらにして臨場感ある授業が受けられるのが特長だ。

図表

八洲学園大学の受講生用ポータルサイト


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