ベネッセ教育総合研究所
特集 問われる個人情報の保護と活用法
PAGE 3/29 前ページ次ページ


ファイアウォールは98%が設置

 04年度に実施した情報セキュリティの技術対策では、冒頭の質問で「実施済み」「05年度から実施予定」と答えた大学の97.7%が「ファイアウォールなどを設置して学外からの不正侵入を予防」し、72.3%が「個人情報へのアクセスにIDとパスワードで認証し、アクセス履歴を記録する」などハード的な対策をとっている(図表4)。
図表
クリックすると拡大します。
 学内での不正使用に対する監視、パソコンの持ち出し、外部メモリー接続を禁止するなどの措置をとっている大学はそれほど多くなく、情報漏洩に対する備えは十分とはいえない。そのため、05年度以降の対策としては「通信内容の暗号化」(43.4%)や「パソコン持ち出し禁止等」(37.6%)などが実施予定の上位に挙がった。
 情報セキュリティ技術の維持体制、問題が起きたときのセキュリティ確保の手順としては、「通信の遮断」(49.7%)、「サーバーの一時的な停止」(45.1%)、「疑わしいアカウントの無効化」(41.0%)などの対策を04年度中に実施。当事者の呼び出しについても、半数近い大学が導入している。ただし、05年度以降の実施予定では、監査会社にセキュリティ状態の評価やアドバイスを委託したり、学内の電子メールやWebサイトの情報漏洩に結び付く使用を制限する具体的な手順の確立など、よりきめ細かな対策へと移行しつつある。


PAGE 3/29 前ページ次ページ
トップへもどる
目次へもどる
 このウェブページに掲載のイラスト・写真・音声・その他のコンテンツは無断転載を禁じます。
 
© Benesse Holdings, Inc. 2014 All rights reserved.

Benesse