ベネッセ教育総合研究所
特集 問われる個人情報の保護と活用法
 
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ダイレクトアプローチが重要になる

 個人情報保護の中でも利用目的の限定という考え方を中心に述べてきたが、今後は、個人情報に対する社会一般の意識が高まり、大学は資料請求者のリストなど学生募集に活用できるデータを集めにくくなる。そんな中、利用目的の正当性や健全な学生募集のあり方をアピールすることが重要になる。それによってより多くの接触者を獲得し、数少ない接触機会から確実な出願に結び付ける方策を考えるべきだろう。
 今後の学生募集活動では、マスマーケティングに力を入れて大学の認知度を上げること、接触者から収集した個人情報を利用目的の範囲内でうまく活用し、大学の情報を提供することが重要である。特に接触者一人ひとりに対して、いつ、どのような情報を発信すれば効果があるのかを考慮したダイレクトなアプローチが求められる。ただし、冒頭で述べたように、接触者は「弱者」であることを十分認識し、利用目的についても配慮し、強引に応諾を取るようなことは控えるべきだ。



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