ベネッセ教育総合研究所
特別企画  インタビュー 新課程や国立大学の日程一本化の影響
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推薦で基礎学力試験導入の傾向

―私立大学の推薦入試の結果については、何か変動がありましたか。

木野内
 ここ2、3年、高校の調査書や面接、小論文だけで合否を決めるのではなく、「総合テスト」などの名称の基礎学力試験を課すケースが難関私立大学を中心に増えました。もともと近畿地区の大学に多かったのですが、首都圏でも増えています。

―基礎学力試験を課す大学が増えたのは、どうしてでしょうか。

木野内
 これまでは、調査書で一定以上の成績を条件にすることで、ある程度学力が担保されていました。しかし、近年、入学生の基礎学力の低下が顕著になり、大学での教育に支障を来すケースが増えつつあります。そこで、大学は調査書の成績条件を下げて門戸を広げる一方で、基礎学力試験を課すようになったのです。このような傾向は、大学が入学後の授業についてこられるような基礎学力を求めていることの表れでもあると考えています。



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