ベネッセ教育総合研究所
立山小学校
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各教科の指導案のなかに、生徒指導の要素を必ず入れる
 中筋小学校の学習指導案には、教える内容だけでなく、生徒指導の3機能、「自己存在感」「自己決定」「共感的な人間関係」のうち必ず一つは入れるようにしている。
 例えば、「友だちの発言を聞くことで共感的な人間関係を意識させる」とか、「自分で選択できる問題を用意して自己決定力をつける」など、授業と生徒指導のつながりが意識されている。
「学習内容の理解も大切ですが、この三つの機能を意識することで、児童の自己効力感(「やればできる」という自己の能力の潜在的可能性への信頼・希望)を育てられれば、学習意欲が高まり、学習基盤がつくられると考えました」(村上先生)
 こうした観点から行われている試みの一つが、「ネームプレート法」(写真2)である。
写真
▲写真2 ネームプレート法の実践。
授業の導入時に貼り、終了時には理解度の変化に応じて位置を変えさせる
 授業の導入時に示した課題に、児童が自分の理解度を考え、0〜100%のうち該当の位置に自分のネームプレートを貼り、終了時に理解度の変化に応じて位置をつけかえるというものだ。
「児童が示す理解度は、必ずしも正確でないと思いますが、自分を客観的に見て、『自己決定』の場面をつくることが大切なのです。また、他人のプレートのなかに自分のプレートがあることが『自己存在感』にもつながります」(村上先生)


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