ベネッセ教育総合研究所
地方自治体がひらく新しい教育
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(4) 多様な評価制度でつねに授業力を見直す
 さらに、錦糸小学校が今後の課題に据えているのが、家庭学習に対するフォローだ。
  04年度の学習状況調査では、特に力を入れている算数も、その成果は必ずしも結果に反映されていなかった。その要因の一つに、家庭学習の不足もあると考えている。
  「子どもの学習を後押しする家庭環境が整っていないケースも少なくありません。そこで学校としては、今後もより定着を図る家庭学習の工夫や読書の推進などを通して、そのフォローにも力を入れていこうと考えています」(堀口校長)
  これまで、錦糸小学校では放課後の個別指導や長期休業日を利用した補習教室を開いてきたが、6月からはさらに、墨田区主導で土曜日の補習教室も始まった。こうした機会を活用し、家庭環境に学習面での不安を抱える子どもへの支援に力を入れていく考えだ。
  また、教師の指導力を向上させるためには、授業のあり方を評価する多様な評価制度が欠かせない。墨田区では、04年度から、すべての公立小・中学校において、子どもによる授業評価が実施されており、錦糸小学校でも授業改善に生かす取り組みとしている(図3)。

▼図3
図3
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図表
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