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卒業生リレーション担当室 ディレクター
ラリー・マルコ氏
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リポン大学 |
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【海外レポート】
在学中の支援に感謝しボランティア リポン大学 Ripon College(アメリカ・ウィスコンシン州) |
アメリカでは、卒業生が寄付などで母校を支援するのは当然との意識が根付いているといわれる。日本とは税制が違うためと指摘する人も多いが、こうした文化を醸成するために大学にできることもありそうだ。そのヒントを探るべく、小規模なリベラルアーツ大学を取材した。
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アドミッションに協力
ウィスコンシン州リポン市にあるリポン大学は、少人数クラスでの指導が特色のリベラルアーツ型私立大学だ。1851年創設で、学生総数は約1000人。
特定の専門領域を持たず広範な教養教育による人格形成を掲げる同大学では、学生の確保は容易ではない。そのため一人でも多くの受験生と接触し大学の魅力を伝えることが重要になる。アドミッション担当者だけでやれることには限界があるため、卒業生や在学生の親などに協力を仰いでいる。
「Alumni & Parents Supporting the Admission Process(ASAP)」と呼ばれる制度は1993年にスタート。協力者である卒業生や在学生の親は、親族や近隣、知り合いの家庭で大学入学を希望している人の情報を大学に提供する。さらに、それらの受験生に対し、電話やメールでリポン大学の良さを説明するなど、個別のアプローチを図る。自宅の近くや出身高校で開かれる大学説明会に参加して、学生時代のことを話し卒業生の目から見た大学の魅力を紹介したり、自宅で大学説明会を兼ねたパーティーを開くこともあるという。これらはすべて無償のボランティアとしての支援だ。
若い卒業生も積極的に協力している。受験生にとっては、年齢が近い卒業生から生の情報を得る貴重な機会となる。自分や家族と親しい間柄という信頼感もある。自分が希望する学部の卒業生の話であればさらに関心が高まり、出願につながることが期待できる。
卒業生が与えるのは情報だけではない。社会に出ても熱心に協力する姿勢に触れることで、その大学に対する受験生の好感度は確実に高まるはずだ。
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