ベネッセ教育総合研究所
特集 コンペ型事業を考える
 
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3年生はCOEに関心

 21世紀COEについても、同様の質問と選択回答で調査した。認知度、志望校決定への影響のいずれの項目でも、特色GPとほぼ同じような傾向がみられた(図表5図表7)。

図表

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 ただし、3年生では特色GPで40.0%だった「知りたいとは思わない」が8.0%にとどまった。逆に「自分が興味のある大学については詳しく知りたい」が74.0%と多い(図表6)。

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 大学院進学までを視野に入れて将来のことを考える高校生が増えていることも、一つの要因かもしれない。3年生では「選ばれた大学を受験する大学に含めたい(含めた)」も、8.5%で特色GPより多かった(図表7上を参照

大学側の紹介方法に課題

 特色GPや21世紀COEに関する高校生の情報源は、新聞やテレビなどのニュースと大学案内が大半を占める。各種の募集広告で採択されたことを紹介している大学は多いが、それが浸透しているとは言い難い。申請書をホームページに掲載するだけというケースも目立つが、文科省や選考委員らに向けて書かれた内容が、そのまま高校生に理解できるとは考えにくく、何らかの工夫が必要だ。また、高校教員への情報提供も今後の課題と考えられる。例えば、地域の高校の教員に対する報告会や公開授業を実施することも有効な手段といえそうだ。



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