初等中等教育研究室

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日本教育社会学会(第70回大会)で「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」を用いた研究成果を報告しました
「中学生のマインドセットと学習・進路希望―JLSCP2017調査より」

2018年10月31日 掲載
 岡部悟志

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「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」を用いた研究成果を報告しました

2018年9月3日(月)に佛教大学で開催された、日本教育社会学会(第70回大会)で、「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」注1を用いた研究成果を報告しました。

本報告では、学習に対する意欲が急激に低下する中学生注2に焦点をあて、家庭の経済的・文化的背景の影響などを考慮しながら、C.ドゥエックらが提唱した「成長志向のマインドセット」と学習成果との関係について計量的に分析し、議論を行いました。

注1)本調査の概要は、以下から確認することができます。
    「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」

注2)中学生で急増する「勉強嫌い」の実態は以下を参照ください。
   (「親子調査2016」速報版図1-2-1



結果からの示唆

分析の結果、社会階層などの中学生本人の力が及ばない変数の影響を統制しても、中学生の成長志向のマインドセットが、学業成績や進路希望に対して統計的に意味のあるポジティブな効果をもつことがわかりました。このことはつまり、中学生のマインドセットの持ち方(持たせ方)次第で、学業成績や進路希望は上がる可能性もあれば、下がる可能性もあると考えられます。詳しくは、報告資料(当日会場からいただいたご質問やコメントを踏まえたリバイズ版)をご覧いただければ幸いです。



※画像をクリックするとpdfをご覧いただけます。


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