特集カリキュラムから考える小中連携　事例３:茨城県　龍ケ崎市立長山中学校連携の効果を実感し終了後も他教科で連携　VIEW21[中学版] 2007.04 -ベネッセ教育総合研究所

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連携の効果を実感し終了後も他教科で連携

　長山中学校の取り組みは、着実に成果を上げつつある。数学では基礎計算力が向上し、理科では、実験器具の使い方の指導が効率化され、教科内容の理解に十分な時間をかけられるようになった。県の学力診断テストでの数学と理科の成績は、学年が上がるにつれて、県平均を大きく上回る傾向が見られている。
　数値に表れない部分では、小学校から「実技指導のおかげで、理科の実験などの負担が大きく減った」という声が寄せられた。また、中学校でも「一人ひとりの教師の指導力が向上した」と廣瀬文男校長は話す。
　「小学校の先生は子どもの興味を引き付け、一人ひとりの子どもを丁寧に見ることが大変上手です。小中の交流を通じて、そうした技を身につけることができ、中学校教師の技術が向上したと感じています」
　長山中学校では文部科学省の事業指定が05年度で終了した後も、小学校との連携を続けている。
　「研究を通して、小学校との連携に大きな効果があることを実感したからでしょう。教師の間から自発的に続けたいという声が上がったのです」（中村博吉教頭）
　現在の取り組みは、「総合的な学習の時間」や、学校行事の連携にまで広がっている。


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