課題にフォーカス

東広島市立豊栄中学校

1947(昭和22)年開校。1995(平成7)年度から保小中高一貫教育を推進。全校挙げて体力向上に取り組み、2002年から「毎日カップ中学校体力つくりコンテスト」に毎年入賞。


■校長:河野俊治先生
■所在地:〒739-2317 広島県東広島市豊栄町鍛冶屋341-1
■生徒数:89人
■学級数:5学級(うち特別支援学級2)
■TEL:082-432-2351

河野俊治

東広島市立豊栄中学校校長

河野俊治

Kono Shunji

沖山隆則

東広島市立豊栄中学校

沖山隆則

Okiyama Takanori
保健体育担当

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
   PAGE 3/7 前ページ 次ページ

学校事例

「当たり前の生活規律」の徹底と
運動習慣の定着で、体力向上を図る

広島県東広島市立豊栄(とよさか)中学校

生活規律と体力づくりを一体化した指導を開始

 豊栄中学校がある東広島市豊栄町は、広島県のほぼ中央の山間部に位置する。自然が豊かな地域ではあるが、都市部と同様にコンピューターゲームの流行などによって、子どもたちが外で遊ぶ機会は減少傾向にある。更に、少子化による小学校の統廃合に伴い、大半の児童がスクールバスで登下校するようになり、日常の運動量が大幅に減り、体力の低下も懸念されていた。
 「以前から、体力がないことから、何をするにも面倒くさがったり、すぐに疲れて動かなくなったりと、気力のなさも目立つようになっていたようです。学校内の活気が失われつつあったと聞いていました」(保健体育担当の沖山隆則先生)
 そこで、同校は、2002年頃から全校を挙げて体力づくりの取り組みを開始した。目標に掲げたのは、「心と体を一体としてとらえ、体力向上を図る」ことだ(図1)。

図1:豊栄中学校の体力づくりの目標

 同校の取り組みの特徴は、授業や部活動などで忙しい中学校生活の中で体力向上を図るためには、あらゆることの基礎である集団行動での規律をまず身に付ける必要があると考えたことにある。体力づくりだけではなく、「当たり前の事が当たり前に出来る」ようになるため生活面を併せた取り組みを重視し、生徒に5つの目標を掲げた(図2)。日頃からきびきびした動き、けじめのある行動、礼儀を大切にする心などを身に付け、それを基盤として体力向上に取り組み、気力・活力を養うための指導をしようとしたのだ。

図2:豊栄中が目指す「当たり前のこと」

   PAGE 3/7 前ページ 次ページ
目次へもどる
中学校向けトップへ