06年度入試を占う ―６月実施の進研模試から―

　2005年６月の「総合学力マーク模試」（進研模試）は、37万78人が受験した。参加校が増えたため、受験者は前年比で5898人増加し、前年を100とした全体の志願者指数は102だった。学部系統別などで志望動向を見る際には、志願者指数が102より大きければ人気が高く、小さければ不人気といえる。
　進研模試は、一人八つまで志望する大学学部学科が記入できる。それらを集計すると、国公立大学志望者は延べ69万7939人（志望者指数100）、私立大学志望者は、延べ121万3606人（同104）だった。一人が平均、国公立大学1.9校、私立大学3.3校の計5.2校を記入したことになる。
　私立大学のセンター試験利用方式の志望者は29万5292人で、志望者指数が111と大幅に伸びている。その理由について、ベネッセコーポレーション高校事業部情報本部統括責任者の木野内俊典氏は、次のように話す。
　「06年度も、日本大学法学部や関西大学商学部など多くの私立大学で、新たにセンター試験利用方式を導入するためと考えられる。加えて、いくつかの国公立大学の学部学科で後期日程を廃止するため、後期日程に代わる新たな併願先として、センター試験利用方式の私立大学を選ぶ受験生が増えているのだろう」