2008年6月に発表された文部科学省の「大学における教育内容等の改革状況について」によると、教養教育の実施組織を設置している大学は、2006年度時点で全体の8割近くある。1991年の大学設置基準の大綱化以降、教養部を解体し、専門教育を重視する傾向にあったが、教養教育の重要性を認識し、見直す方向に変化していることがうかがえる。
教養教育の充実を図ろうと、カリキュラムの再編に取り組み始めた大学も多い。文科省の調査によると、開設科目の内容は、「情報活用能力を育成」「心身の健康に関する科目」が多く、一般教養の枠を超えた科目が重視されている。
|