特集

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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大学との連携を視野に置く附属校・系列校

■早稲田大学

 附属・系属校の全国的な展開を行っている。そのねらいは、文化が異なるさまざまな地域から、個性豊かで優秀な人材を早期に 確保することだ。2009年度、関西圏における初の系属校を開設。2010年度には、創設者生誕の地・佐賀県にも、系属校を 開設する予定だ。附属・系属校として初めて寮を設置し、九州全域を含む全国から生徒を集める。
 「さまざまな地域文化にはぐくまれた生徒が、『早稲田大学教旨』に示された進取、在野の精神を発揮できる教育を行いたい」 と、附属・系属校プロジェクト室の梅原竜司課長は言う。
 大学との接続を図るため、中学・高校のカリキュラム編成には、大学教員も参加している。

■西南学院大学

 西南学院は、2010年度、併設の小学校開設を予定している。これにより、保育所から大学院までを有する法人となる。幼少期から青年期まで、一貫した教育理念に基づき、優れた人格をはぐくむという目標を掲げる。そして、「西南よ、キリストに忠実なれ」という建学の精神と、キリスト教の精神を基盤とした教育を行う。
 「すべての年代に対する教育を目的としているため、早く小学校を開設したいという思いがあった」と、校長に就任予定の和佐野健吾常任理事は話す。読書タイムや発展学習などを行う「ウィングタイム(仮称)」を設け、理念に基づいた教育を行う予定。小学校と大学の連携についても検討を始めた。


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