調査企画

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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【入試難易度別】

両極にもA・C群が存在

 入試難易度別では、入試難易度が高い大学ほどA群の割合が高くなっている。学習に真面目に取り組む学生は総じて学力も高く、当然の結果といえる。
 一方、ここで着目したいのは、入試難易度45未満の大学でも、A群が23.8%を占めている点だ。入試のハードルが低く、学習意欲が高くない入学者が多いと思われている大学にも、高校で積極的に授業に取り組んだ学生が、約4分の1はいることになる。
 反対に、入試難易度65以上の大学でも、C群は25.0%を占める。学力は高くても、高校時代に学習への構えができていない学生が、難易度の高い大学にも約4分の1いる。

図表3 入試難易度別

 入試難易度に関係なく、どの大学にも、学習の構えができていて授業に積極的に取り組む学生と、そうでない学生が、それぞれ一定数いる。自学の学生の傾向によって、効果的な教育施策は違うだろう。そして、学生の学習態度によって、働き掛けの方法も変える必要がある。


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