未来をつくる大学の研究室 ヒューマノイドロボット
門根秀樹

門根秀樹 さん

かどね・ひでき
東京大大学院情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 力学制御システム研究室 博士課程3年


VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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大学院生が語る

新しい学問だからこそ挑戦しがいがある

門根秀樹さん

なぜこの研究を?
物理の中でも研究対象が具体的なロボットに興味

 僕は、ミメシス(「模倣」の意)の理論を基にロボットの知能を研究しています。これは、ロボット自身が、同じ環境にいる人の動作を観察して記憶し、自分で行うことでその動作の意味を理解することを通して、言語的な表現を獲得し発達していくというものです。つまり、ロボットが動作を記憶して自分なりの言語的な表現をつくり出すための数理モデルを研究しているのです。
  高校の頃から、生物や化学よりは、数学や物理の考え方が自分には合っていると思っていました。大学に入り、何を研究するかと考えたとき、素粒子とか宇宙といった研究対象は日常的な感覚からかけ離れていて、僕にはピンと来ませんでした。その点、工学の制御という分野ならば具体的な対象があり、自分の感覚に合いそうだと感じました。特に、実際にロボットを作って動かすというのがとても面白そうでした。それがこの研究室を選んだ理由です。
  実際に研究を始めると、ロボットが自在に動くためには制御も含めて知能が必要と分かり、制御より知能の研究の方が面白くなりました。


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