特集)新課程を機に現行課程を振り返る
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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中学校との関連に目配りを

 「義務教育段階での学習内容の確実な定着」を図ることがうたわれたのも、今回の改訂の大きなポイントです。このことは高等学校教育の質の向上に資すると共に、中学校と高等学校の円滑な接続を促すことにもつながります。総則には学習機会を設けることや、単位数の増加、学校設定科目の活用が示されています。どの方法を用いるかは、学校の事情や生徒の実態に依存しますが、大切なことは入学してくる生徒の学習状況を適切に診断することです。
 また、「学び直し」を効率的に行う上で忘れてならないのは、中学校の教育内容をしっかり把握しておくことです。中学校の学習指導要領では、数学・理科等の指導内容や授業時数の増加、選択教科の縮減など、大きな変化がいくつかありました。中学校と高等学校の指導内容の関連や系統性について十分検討し、指導計画に反映させることが大切です。

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