大学生の学習・生活実態調査報告書
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第3章 大学での学習

第1節 大学生の学習状況

授業への出席状況

 大学生の授業への出席率は平均して8.7割と高い。学年の上昇とともに出席率は下がり、理系や職業資格と直結した学部で出席率が高いのに対して「社会科学」では低く、また男子よりも女子のほうが高い傾向がみられた。

Q
あなたは授業に平均してどの程度出席していますか。
 かつては「大学レジャーランド」といわれ、大学生は講義そっちのけで遊びやサークル、アルバイトに精を出していたとされるが、近年では、授業に出席する学生が増え、大学生が「まじめ化」してきたと指摘される。それでは、学生たちは実際にどの程度授業に出席しているのだろうか。

 授業に平均して出席する割合をたずねた結果について、学年別に示したのが表3-1-1である。まず、全体の分布をみると、「10割」という回答が41.0%にものぼる。ほぼ全出席にあたる9割以上の出席は69.7%、8割以上では84.0%を占め、平均して8.7割の出席となっている。これらの数値から、現在の大学生の授業への出席率の高さが裏づけられよう。

 学年別では、「1年生」が最も出席率が高く、学年が上がるにつれて低下し、「4年生」が最も低い。大学生活への慣れから徐々に低下している面もあるだろうが、高学年、とりわけ「4年生」の出席率の平均が低い背景には就職活動の影響が考えられる。それでも、4年生になっても77.6%は8割以上出席しており、できるかぎり出席している様子がうかがえる。
表3−1−1 授業への出席状況(全体・学年別)
 次に、表3-1-2で学部系統別の結果をみてみよう。「保健その他」の「10割」、すなわち全てに出席という回答が66.4%と全体に比べて25.4ポイントも上回っている。その他、「理工」「農水産」「教育」など、理系や職業資格と直結した学部で「10割」とする回答が多い結果となった。これに対して、「社会科学」は「10割」の比率が全体に比べて10.2ポイント低く、平均値も低い。「社会科学」系の学部においては一般的に大人数講義が多く、出席をとらない傾向があるが、そうした事情も出席率の低さと関係しているかもしれない。

 また、性別での出席率の平均をみると、「男子」が8.5割、「女子」が8.9割で、女子のほうが出席状況が良好である(巻末の基礎集計表を参照)。

 なお、全般的に出席率が高いなかで、出席率6割以下の学生が全体で8.9%存在することも指摘しておきたい。こうした欠席しがちな学生は特に4年生に多く、就職活動の影響が考えられる。しかし、それ以外の学年の場合、他にやりたいことがあって自主的に授業を休んでいるのか、あるいは、経済的事情や健康上の理由(メンタルヘルスも含む)などから休まざるをえないのか、その理由までは本調査ではうかがい知ることができない。場合によっては、大学生活ないしは学習への不適応、さらには留年、休学、退学などにも発展しかねないことから、生活実態や学習状況など他のデータと結びつけて、これらの学生の特徴を明らかにする必要があるだろう。
表3−1−2 授業への出席状況(全体・学部系統別)
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