2.家での学習の様子
(1)家庭学習の頻度
家での学習頻度は「ほとんど毎日する(週に6〜7日)」が、第1回19.9%→第2回18.7%→第3回18.7%→第4回28.5%と変化している。毎日家でこつこつ勉強する習慣を身につけている中学生が増加しているようだ。地域別にみると、とくに郡部で学習頻度が高くなっていることがわかる。
Q.家での勉強についてうかがいます(学習塾や予備校、家庭教師との学習は除きます)。
あなたはふだん、家でどのくらい勉強をしますか。

中学生は、家で週に何日勉強をしているのだろうか(図2-1-9)。第4回の結果をみてみると、「ほとんど毎日する(週に6〜7日)」が28.5%ともっとも多い。第1回〜第3回と比較すると「ほとんど毎日する」中学生は10ポイント近く増え、毎日家でこつこつ勉強する習慣を身につけている中学生が増加しているようだ。

過去の調査結果からも家庭学習の頻度は、地域差が大きいことがわかっている。そこで、地域別に家庭学習の頻度の時系列変化をみてみよう(図2-1-10)。今回の結果からは、郡部の中学生の学習頻度に大幅な伸びがみられた。もともと郡部の中学生は、家庭学習頻度が大都市や地方都市に比べて高く、第3回でも、65.4%の中学生が毎日または週半分以上勉強していた。それに対し、大都市、地方都市の中学生の家庭学習頻度はそこまで高くなく、「ほとんど毎日する」+「週に半分以上はする(4〜5日)」の比率(以下同)は、大都市23.4%、地方都市35.4%となっている。第3回の時点でも、郡部は他地域に比べ、この比率が30〜40ポイント程度高い。
ところが今回は、大都市29.9%、地方都市35.5%、郡部81.4%と、大都市では6.5ポイントの伸び、地方都市ではほとんど変化がないのに対して、郡部においては16.0ポイントも増加している。この郡部の目覚ましい学習への回帰については、次の「(2)学校外での学習時間」の報告と合わせて分析を行いたい。
