第4回学習基本調査・高校生版
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2.学習していて感じること


 6〜7割の高校生が、社会や自然について「すばらしい」「ふしぎだな」と感じるが、それらについて自ら調べたり考えたりするのは4〜5割にとどまる。男子は社会や自然のしくみ、女子は他者とのコミュニケーションへの関心が高い。


Q.あなたは勉強していて、次のように感じることがありますか。

図2-2-6 学習していて感じること(全体・性別)

 教科の学習をしていく過程で、新たに学んだことをきっかけに教科の枠を超えたさまざまな感情や知的好奇心や関心の高まりを感じることもあるだろう。そこで、高校生が学習をしているときに、「すばらしい」「ふしぎだな」とか、調べたり考えたりするのが好きだと感じた経験があるかどうかを質問した。


 はじめに図2-2-6から全体の傾向をみてみよう。「よくある」および「時々ある」と回答した比率の合計は、多い順にみると「生き物や自然を『すばらしい』とか『ふしぎだな』と感じる」74.3%、「自分や相手の気持ち・考えをうまく出し合えたらいいなと思う」74.1%、「国語の教科書を読んでいて、登場人物や書いてある内容に興味がわいてくる」62.4%である。逆に少ないのは、「数学の問題の解き方を考えたり工夫したりするのが好きだ」41.7%、「社会のしくみや歴史のできごとを調べたり考えたりするのが好きだ」47.4%、「生き物や自然のことを調べたり考えたりするのが好きだ」48.2%となっている。

 学習を通して「すばらしい」「ふしぎだな」と感じたり他者への関心をもったりすることはあるものの、それに比べると、それをきっかけに自ら調べたり考えたりと、さらなる学習行動に進むことはあまり好きではない。第3回と比較しても大きな変化を示した項目はなく、「総合的な学習の時間」をはじめとする新しい学力観に基づく教育実践は少しずつ普及しているものの、その「効果」はまだ高校生には表れていないようだ。


 大学入試などに向けた文理別の進路には性差がみられる(第2章第1節p.5参照)。そこで図2-2-6から性別での結果をみてみよう。男子は「数学の考え方や解き方を『すばらしい』とか『ふしぎだな』と感じる」「生き物や自然のことを調べたり考えたりするのが好きだ」「社会のしくみや歴史のできごとを調べたり考えたりするのが好きだ」「数学の問題の解き方を考えたり工夫したりするのが好きだ」と感じる比率が高い。一方、女子は「自分や相手の気持ち・考えをうまく出し合えたらいいなと思う」「国語の教科書を読んでいて、登場人物や書いてある内容に興味がわいてくる」「英語を使って外国の人と話したり、手紙を書いたりしてみたい」が高い。学習の際に感じることの性差は、文理の差というより、男子は社会や自然のしくみ、女子は他者とのコミュニケーションに関心を持ちやすいことによる差と考えられる。

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