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現在の自分の成績についてたずねたところ、上位(7段階評価で「1」もしくは「2」を選択した比率)は東京がもっとも少なく22.3%であった。つづいて、ソウル29.9%、北京34.8%、ヘルシンキ40.3%、ロンドン43.2%、ワシントンDC54.9%となっており、総じて欧米3都市の小学生の自己評価が高いことがわかる。
成績の自己評価をたずねたところ、東京の小学生の回答は、上位・中位・下位にバランスよく分散している。ヘルシンキ、ロンドン、ワシントンDCの3都市は上位の回答が多く、ソウルと北京は欧米3都市と東京の中間に位置する(図3−1)。
とりたいと思う成績で「1 (上のほう)」を選んだ比率は、北京が86.4%と高く、ワシントンDC70.4%、ソウル66.1%、ロンドン53.0%、東京48.9%という順である。また、ヘルシンキは19.0%でもっとも低く、学校の成績に対するこだわりは弱いようである(図3−2)。
さらに、がんばればとれると思う成績をたずねたところ、ここでも「1」を選んだ比率は北京(76.0%)がもっとも高かった。ヘルシンキは51.5%で、成績に対するこだわりは弱いにもかかわらず、半数以上ががんばれば「1」の成績がとれると考えている。東京は37.1%で、もっとも低い比率である(図3−3)。