授業と家庭学習のリンクが子どもの学力を伸ばす -学力向上のための基本調査2008より

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第4章 家庭学習充実と授業改善を結びつけた取り組み−実践編

4-4 授業と結びつけた家庭学習の充実
    ―習得から探究につなげる活用の授業づくりを通して―



大阪教育大学附属平野中学校 井寄芳春

はじめに

「学力向上のための基本調査2008(以下、「基本調査2008」)」では、「家庭学習力」が総合的に高い子どもほど教科学力が高く、「家庭学習力」の育成は多面的に図られる必要があるとしている。現場の教師としては「当然のことである」との印象を持つ。けれども、今までこのような客観的なデータに基づき、改善の方法が具体的、総合的に示されたことはなかったのではないだろうか。今回の調査結果は、学校として組織的、計画的に家庭学習を充実させるための貴重なデータと改善の方向性を示している。

「基本調査2008」のテーマは、「授業と結びつけた家庭学習充実のための取り組みの在り方を探る―家庭学習充実に向けての学校・教師・保護者の連携を目指して―」である。ポイントは「授業と結びつけた家庭学習」により、「家庭学習力」を高め、学力向上に資することである。家庭学習と連動させた授業展開の工夫や改善が不可欠であり、家庭学習を含みこんだカリキュラムマネジメントのあり方が求められている。

今回、本校における「基本調査2008」のデータを分析するとともに、本校の研究テーマ(読解力向上)と結びつけた家庭学習のあり方について考察を進め、最後に今後の課題について述べる。主として社会科の取り組みを事例にあげているが、他教科にも関連する部分が多いと推察する。

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