第1節 家庭でのパソコンの利用の実態
【1】 家庭でのパソコンの利用率
家庭でのパソコンの利用率は、小学生が6割、中学生が7割、高校生が8割。小・中学生では成績上位層、高校生では進学校で利用率が高い。
◆家庭でのパソコンの利用率
現在の子どもたちのパソコン利用率はどのくらいなのだろうか。「あなたの家にはパソコンがありますか」とたずねた。「自分専用のパソコンがある」「家族と一緒に使うパソコンがある」をあわせたパソコンの利用率を、学校段階別と学年別にみたものが図2−1−1である。学年があがるにつれて利用率が増えていることがわかる。性別にみてみると、小5生から高1生までは女子のほうがやや利用率が高い。
一方で「家にパソコンはない」と回答した割合は小・中学生では1割、高校生では7.5%だった(基礎集計表p.180参照)。
◆地域・成績別にみる利用率
地域別にみたものが図2−1−2である。小・中学生では郡部と中都市の利用率はほぼ同じで、大都市で高いが、高校生では中都市と大都市の利用率がほぼ同じで郡部より高い。
図2−1−3は、成績(小・中学生)・偏差値層(高校生)別にみた結果である。小・中学生では成績下位層から上位層、高校生では進路多様校から進学校へと利用率の増加がみられる。
家庭での利用率は、地域による差と学校の成績との関係がみられる。今後、利用率をみるうえでは、地域別の情報インフラの整備状況などとの関連をみることも課題である。