第4回学習基本調査報告書
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 2.PISAに対する認知と意識


 それでは、教員はPISAについてどの程度、知っているのだろうか。また、知っている場合、そこで問われている力を育てることが必要だと思っているのだろうか。今回の調査では、PISAの重要性が高まっていることもあって、そのことを教員にたずねてみた。なお、調査の実施は、PISA2006年調査の結果が発表された2007年12月以前であり、認知率については低めになる可能性があることに留意が必要である。

 「あなたは、OECD(経済協力開発機構)が実施している『PISA』の調査内容や結果をどれくらい知っていますか」とたずねた結果を、図10-2-1(小学校教員)と図10-2-2(中学校教員)に示している。これをみると、小・中学校教員ともに、「よく知っている」という回答は5%程度ととても少ない。「まあ知っている」までを含めても、認知しているのは4割である。PISAの結果は教育行政では重視しているが、一般の教員の認知率は決して高いとはいえない。

 しかし、「知っている」と回答した教員のほとんどが、そこで問われている力を学校教育で育てることについて必要だと感じているようだ。「よく知っている」「まあ知っている」と回答した教員に限って、「学校教育において、『PISA』で問われているような力を育てることは、どれくらい必要だと思いますか」とたずねた。その結果、小・中学校教員ともに、「とても必要だと思う」と「まあ必要だと思う」の合計は9割を超えている。

 さらに、「『PISA』で問われているような力を育てる指導を、日ごろの授業のなかで行っていますか」とたずねた。小学校教員は、「よく行っている」7.9%、「ときどき行っている」60.7%という結果であり、7割弱が意識して指導しているようだ。ただし、「まったく行っていない」「あまり行っていない」という回答も3割程度いる。中学校教員は「よく行っている」と「ときどき行っている」の合計が54.9%で、小学校教員よりも10ポイント以上低かった。
図10-2-1 PISA調査について(小学校教員)
図10-2-2 PISA調査について(中学校教員)
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