第4回学習基本調査報告書
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 では、個々の中学校では各教科・領域等の年間授業時数を実際にどのように配当しているのだろうか。「標準どおり」以外で典型的な6つのタイプを図1-1-7にあげてみよう。

     「標準授業時数で内訳変更型」:年間総授業時数は標準の980時間だが、その内訳を変えて一部の教科の時数を多くしているタイプ。この例では「選択教科」の時数の一部を、はじめから各教科に割り振っている。

   「全般型(1)」「全般型(2)」:(1)は年間総授業時数が標準より19時間多く、(2)は年間総授業時数を標準より70時間多く設定して、多くした時数を基本的に全教科・領域で分けているタイプで、多くみられた。

   「特別活動型」:標準を超えている時数はすべて、「特別活動」のうち標準授業時数で示されている学級活動以外の生徒会活動、学校行事などの時間にあてているタイプ。

  「全般+特別活動型」:年間総授業時数を標準より100時間を超えて設定して、多くした時数を全教科・領域で分けているが、とくに「特別活動」に多くの時数をあてているタイプ。

  「標準未満型」:年間総授業時数が標準を下回っており、その分各教科・領域等も標準を下回っているタイプで非常にまれなケース。

 以上のほかに、年間総授業時数を小幅に超過して、多くした分を、いわゆる5教科のみに多く配当しているケースや、「英語」と「数学」のみに多く配当しているケース、「学校裁量」の時間にあてているケースなどもみられた。

 しかし、学校行事や生徒会活動などの時間を「特別活動」に組み込むことで年間総授業時数が標準を大幅に超えているケースを除けば、年間総授業時数の設定の多様性は小学校より小さく、各教科・領域等の授業時数の配当の多様化は「総合的な学習の時間」と「選択教科」の時数設定の範囲にとどまっているようだ。
図1-1-7 教科・領域等の配当例(中3生)
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