第4回学習基本調査報告書
   PAGE 4/4 前ページ

第2節 標準時数についての意識

 「総合的な学習の時間」の標準時数について、「時数を削減したほうがよい」および「なくしてもよい」という反対意見が「現在より時数を増やしたほうがよい」および「時数は現状を維持したほうがよい」という賛成意見を上回っている。また、小学校よりも中学校において、反対意見をもつ教員が多いことも02年調査と同様の傾向である。 【Q7-B(教員)】

 1.「総合的な学習の時間」の標準時数に対する意見

 小・中学校の教員に「総合的な学習の時間」の標準時数についてどのように考えているかをたずねたところ、02年調査からの大きな数値の変化は確認できない(ただし、02年調査は、学校管理職と一般教員にそれぞれたずねている。 今回は一般教員のみ対象。比較は一般教員に限定)。

 図5-2-1によれば、「時数を削減したほうがよい」+「なくしてもよい」を反対意見ととらえると、02年調査同様に、賛成<反対の傾向を示している。また、小学校よりも中学校において、反対意見をもつ教員が多いことも02年調査と同様の傾向である。
図5-2-1 総合的な学習の時間 標準時数についての意見(小・中学校教員/経年比較)

 2.「総合的な学習の時間」の指導が得意かどうかと標準時数に対する意見の関係(小学校教員のみ)

 今回の調査では、小学校教員のみだが、「総合的な学習の時間」を指導することが得意かどうかについてもたずねている(9章1節参照)。ちなみに、「得意」および「どちらかというと得意」と回答したのは、約4割(37.5%)の教員であった。

  それらの結果と当該授業時数についての意見の関連をみてみたところ、図5-2-2のように「得意」(「得意」+「どちらかというと得意」)なほど「時数は現状を維持したほうがよい」と回答する割合が高く、「苦手」(「どちらかというと苦手」+「苦手」)なほど「なくしてもよい」と回答する割合が高い。

  ただし、得意か苦手かにかかわらず、「現在より時数を増やしたほうがよい」は1%前後を示し、「時数を削減したほうがよい」はもっとも高い数値を示している。「総合的な学習の時間」が「得意」だと考えている教員であっても、「現在より時数を増やしたほうがよい」とはほとんど判断していない。

  これらの調査結果は、(1)「総合的な学習の時間」それ自体が教育課程としてもっているむずかしさ(内在的要因)と、(2)学校教育への過剰かつ多様な期待と要求(外在的要因)をその背景として検討する必要がある。
図5-2-2 総合的な学習の時間 標準時数についての意見(小学校教員/指導の得意・苦手別)
   PAGE 4/4 前ページ
目次へもどる 調査・研究データ