第4回学習基本調査報告書
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第2節 教員の悩み

小・中学校ともに、日々の忙しさに悩みを感じている教員が多い。小学校よりも、中学校の教員のほうが、学習指導にかかわる悩みを感じている。    【Q16(教員)】
 8章でもみたように、教員が学校にいる時間は長くなっている。学校での教育活動の中心は学習指導であるが、それ以外にも教員は多様な業務を行っている。生活指導や学校行事、部活動の指導など、学習指導以外に直接的に子どもと接している時間はもちろんのこと、教材研究や授業準備、評価などのいわば間接的に子どもに接している時間、さらに、学校経営や事務書類作成、会議といった校務、そして保護者や地域といった外部への対応などがあげられる。

 では、こうしたさまざまな業務があるなかで、教員自身はどのようなことに大変さを感じているのだろうか。そこで本節では、悩みとして考えられる15項目を示して、どれくらいあてはまるかをたずねた。なお、さらに具体的な内容については、本章5節で、教員生活の楽しさや悩みについて、自由記述回答の分析をしている。

 1.小・中学校の教員ともに、日々の忙しさに悩みを感じている

 図9-2-1は、「次のような悩みをどれくらい感じていますか」とたずねた結果について、「そう思う」(「とてもそう思う」+「まあそう思う」の%、以下同)と回答した割合を示したものである。「そう思う」の割合が高かった順に5つあげると、小学校教員では、(1)「教材準備の時間が十分にとれない」(90.7%)、(2)「作成しなければならない事務書類が多い」(87.5%)、(3)「休日出勤や残業が多い」(72.1%)、(4)「図書費や教材費が不足している」(70.4%)、(5)「児童間の学力差が大きくて授業がしにくい」(66.8%)となっている。

 一方、中学校教員では、(1)「教材準備の時間が十分にとれない」(83.3%)、(2)「作成しなければならない事務書類が多い」(81.5%)、(3)「休日出勤や残業が多い」(79.5%)、(4)「生徒の学習意欲が低い」(69.9%)、(5)「校務分掌の仕事が負担である」(68.7%)となっている。こうしてみると、第1位から第3位までは、小・中学校で共通しており、教員は日々の忙しさに悩みを感じていることがわかる。
図9-2-1 教員の悩み(小・中学校教員)
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