保護者はよく知らない英語活動の内容

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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「第1回小学校英語に関する基本調査(保護者調査)」

保護者はよく知らない英語活動の内容

子どもが受ける英語教育を知らない保護者

 小学生の子どもを持つ保護者に、子どもの学校での英語教育について尋ねたところ、自分の子どもが学校で英語教育を「受けている」と回答した保護者は6割弱だった(図1)。そのうち、教育内容を「知っている(よく+だいたい)」と回答したのは4割程度にとどまった(図2)。また、学校での英語教育の内容を「知っている」保護者と「知らない」保護者の満足度を比べると、「知っている」保護者の方が「知らない」保護者よりも「満足している(とても+まあ)」と回答した割合は3倍以上高かった(図3)。

英語活動の目的をきちんと伝える

 小学校英語活動への保護者の関心は高い(P.3参照)。しかし、学校によっては、その実践や内容が保護者に伝わっていない現状を認識することが大切だ。自校の取り組みや今後の英語活動の動向を積極的に発信している学校に聞くと、授業公開や学校説明会、保護者会、学校便り、学校のホームページなどを活用している。その際、注意が必要なのは、保護者によってはスキル的な英語教育をイメージしたり、期待したりしている場合もあることだ。コミュニケーション力、異文化理解など、英語活動で子どもの何を培おうとしているのかを正しく伝えることで、保護者の誤解をなくし、理解と支持を得ることが大切だ。今号の特集も参考にしてほしい。
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図1〜3

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