読者アンケートの結果から 英語活動と情報教育が総合学習の2大テーマとして定着
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
   PAGE 1/1
VIEW'S RESEARCH

読者アンケートの結果から

英語活動と情報教育が
総合学習の2大テーマとして定着

導入から約5年が経ち、すっかり定着した「総合的な学習の時間」(以下、総合学習)。
各校では、どのようなことをテーマにして取り組んでいるのだろうか。

総合学習に成果を感じる教師はおよそ8割

 2006年9月に実施した読者アンケートでは、3〜6年の各学年で、総合学習のテーマとしているものをすべて選んでもらった。
  その結果、学年を問わず半数以上の学校が取り組んでいると回答したのは、「英語活動」と「情報(ICT)」だ(図1)。
  「英語活動」については、ALT(外国語指導助手)を派遣するなどの支援を行う自治体が多い。小学校英語に関する調査*1でも、ALTが来校しない学校はごく少数であったことから、英語活動は学校にとっても比較的取り入れやすい状況が生まれていると考えられる。
  「情報」では、パソコンを学習に活用する場面が増えている*2ことが実施率の高さの背景にある。活用前に基本的な操作方法や情報モラルなどを教える必要性が高まっているのだろう。このほか、「国際理解」「環境」「福祉・ボランティア」「伝統・文化」などが3〜5割程度の実施率で、比較的高かった。
  今回の調査では、総合学習のテーマは多様であることが改めてわかった。しかも、「総合学習を実施した効果があったか」という問いに、約8割の教師は肯定的だった(図2)。教科の枠を越える横断的な取り組みの効果を、多くの教師が実感しているようだ。

*1 ベネッセ教育研究開発センター「第1回小学校英語に関する基本調査(教員調査)」2006年実施
*2 ベネッセ教育研究開発センター「学習基本調査」1990年、1996年、2001年、2006年実施
図1
図2

   PAGE 1/1
目次へもどる
小学校向けトップへ