低学年からの学びと指導 幼小接続をスムーズに
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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教員の戸惑いを受けて事業の方向性を見直す

 幼小連携事業は07年度には新たな展開を見せた。06年度は幼児教育の改善を重点的に研究することを主目的としていたが、1年間の取り組みの結果、07年度からは幼稚園から小学校への「接続」の在り方に研究の重点を置くことにした。07年度から事業に参画した多田彦士(ひこし)首席指導主事(小学校教育担当)は、背景をこう説明する。
  「幼稚園に異動した小学校教師は、『教科書がない』『時間の区切りが不明確』など、小学校とは大きく異なる現場に予想以上に戸惑っていました。もちろん、幼稚園教師も同じです。そこで、まずは幼稚園と小学校が協同で研究し、幼小の違いや子どもの発達の過程を共有することによって幼小の『段差』を小さくすべきだと考えました」
  07年度は、小学校と幼稚園に各1名の教員が異動し、研究の推進を図った。実際に異動した教師は、どのような戸惑いや疑問、手応えを感じたのだろうか。教師の声を内容別に紹介する(図2)。

図2

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