特集 新課程対応─時数確保のひと工夫
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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行事の精選はメリハリをつける

 行事は全体的に減らさざるを得ない傾向にある。同校は毎年1月初旬までに、その年度の行事を振り返り、次年度の年間計画を吟味する。「新年度になってからでは、異動する教師もいるため、前年度の課題が十分に反映されない」(田中校長)からだ。これまでも、修学旅行がマンネリ化していると判断すれば訪問先を変更するなど、教師の企画力を生かして改善を続けてきた。
 09年10月時点で、10年度以降の行事は既に検討済みだ。例えば2年生の校外学習は、琵琶湖でのカヌー体験を1泊2日から日帰りに変更することで、授業時数を増やす。逆に、充実を図る行事もある。1年生の入学直後に実施する日帰り校外学習は、1泊2日の宿泊学習にする予定だ。
 「最近の生徒を見て、出来るだけ早い時期に生徒同士のぶつかり合いを経験させたいと考えました。互いを理解し合えるようになり、学級運営がスムーズになるからです。何を減らし何を残すかは、目の前の生徒たちの状況で常に変える必要があるのです」(田中校長)


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