特集 研究授業を活性化させる!

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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指導案作成の段階から外部の助言を受ける

 千田先生は、「研究授業を続けるには、『仕組み』と『研究の質の向上』の両輪が回ることが大事」と話す。指導案作成では、07年度から岡山大教職大学院の住野好久教授の協力を得ている。1回目の指導案検討会の結果を踏まえて授業者が修正した指導案を住野教授に送り、アドバイスを受けた上で2回目の指導案検討会を開く(図3)。研究授業当日には、岡山市教育委員会から指導主事が訪れ、住野教授にも都合がつけば出席してもらう。
 「自校の教師だけでは、客観性が失われがちです。私たちとは違う視点から研究や授業の意味をまとめ、筋を通してくれる人、見通しを与えてくれる人が必要です。外部指導者を招くことで『もっとこうすれば良いのだな』という先生方の気付きの質を高めることが、研究授業に対する役立ち感の向上や、これからも頑張って続けていこうとする推進力にもなっています」(湯浅先生)

図3:研究授業の流れ

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