図2は、1997年と2007年の「大学総合満足度」をIPS尺度の4類型別に比較したものだ。
両年とも、社会性・自我の確立度の高い「達成型」は全体的に満足度が高く、社会性・自我の未成熟な「途上型」は全体的に満足度が低い。達成型と途上型の満足度の差は顕著に表れている。例えば、「進路支援の体制」に対する満足度は、達成型の34.5%(2007年)に対して途上型は16.4%(同年)と、両者には2倍以上の格差がある。ほかに、「教員」「授業・教育システム」でも約2倍の格差が表れた。
さらに注目したいのは、1997年と2007年との比較において、達成型と途上型の満足度の差が、すべての項目で広がっていることだ。経年変化を見ると、4類型すべてで満足度は向上しているが、中でも達成型はより満足度が高まっている。
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