特別企画

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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連携校の推進担当者にインタビュー


広島文教女子大学 学園統括部部長

武田義輝 氏

広島文教女子大学学園統括部の武田部長が、神田外語大学の「SACLA」を
視察したのが2007年夏。美術棟を全面改築し、2008年4月には
「BECC」を開設した。このスピードある行動について聞いた。

授業料以上に価値のある教育を


 近年、広島文教女子大学でも、例に漏れず入学者獲得が大きな課題となっています。志願者獲得の対策として学部・学科改組がよく行われていますが、本学ではまず、「学び」の部分での付加価値を考えました。特に基礎教養として重要な「英語」で、学生全員に力を付けさせられないかと。他大学の事例を調べ、最も関心を持ったのが神田外語大学の「SACLA」です。  本学の場合は、基礎力の伸長に重きを置いているため、施設・設備のノウハウも丸ごと導入し、「BECC」を設立しました。


スピーディに進めるために


 学内では開設を1年延ばしてはどうかという意見が出ていました。しかし、評価が出るまでに4年間かかることを見据えると、1年遅れの影響は大きく、2008年度のスタートにこだわりました。本件に関しては理事長・学長から一任されていたことが、速やかな展開につながったといえます。
 ただ、本学所属の英語教員への説明は、学長が行いました。また、神田外語大学との連携がスムーズに進んだ大きな要因は、それぞれの担当を明確に区分けし、相手の領域に関しては互いに口出しをしなかったことです。おかげで、限られた期間でしたが、最新の設備を整えた素晴らしい施設を開設することができました。
 このBECCによって、本学の5学科それぞれの専門性をさらに深めることが可能になります。
 また、神田外語大学は「児童英語」の分野でも高い評価を受けていますので、今後は、小学校の英語必修化に備え、本学の初等教育学科の「児童英語」についても連携していく予定です。


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