特集

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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認知度・利用率の低い取り組みの活性化が課題

 2006〜2008年度の卒業生に、キャリア支援サービスの在学中の利用状況を聞いた。キャリア開発支援全体について「役に立った」「卒業後も利用したい」と答えた卒業生は8割以上で、一定の評価を得ている。利用率が高いのは、やはりキャリエール。2005年度卒業生のうち、サービスの存在を知っていたのは25%だったが、2007年度卒業生は60%が「利用した」と回答。利用率2位のインターンシップの19%を大きく引き離した。
 カウンセリングによる支援が人気を集める一方で、学生が主体的に取り組む必要があるK-noteやK-webの2007・2008年度卒業生の利用率は、いずれも1けた台。教材やデータベース等からの情報以上に、先輩からの助言や生の情報を求める傾向にあるようだ。
 卒業生に対する追跡調査は、現代GPの選定期間が終了した2008年度以降も継続している。2009年度には就職先の企業に、卒業生の資質や仕事ぶりの評価を依頼する予定だ。
 今後の課題は、積み上げてきた客観的なデータをキャリア教育の改善に反映させることだという。追跡調査では、学生によるメンタリングや「金城ビジネススキル検定」などが、ほとんど利用されていないことが明らかになった。こうした取り組みを再検討し、キャリア教育をより充実させていく。

キャリア開発支援の利用状況

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