2008年度には、大学と一緒に学生を育てる「CUCアライアンス企業」を募り、連携事業を始めた。企業が求める人材像を学生に伝えるフォーラムや、社員と人生や仕事について語り合う「キャリアカフェ」などを開催している。
また、起業をめざす学生に、活動場所として空き教室を提供。そこで手作り弁当ビジネスを始める学生グループが現れた。また、テニスサークルが地域の小学生を対象にスクールを開き、キャンパス内ビジネスを展開し始めている。
2009年4月からは、毎週水曜日の3限目を「ユニバーシティ・アワー」とした。この時間には全学的に授業を行わず、知識人の講演会、教員の特別授業や学生活動の表彰など、イベントを開催。学生に知的な刺激、感動、喜び、充実感や達成感を共有できる機会を提供し、千葉商科大学としてのユニバーシティ・アイデンティティーを醸成することをねらいとする。
イベントのテーマは、世界金融危機の影響やインフルエンザの予防といったタイムリーな話題、エコ活動や企業との交流会など、キャリア教育に有益なものが多い。参加率は100%をめざす。できるだけ多くの学生に、幅広い視野で社会をとらえてほしいというねらいからだ。大学が、本気になってキャリア教育に取り組んでいる姿勢がうかがえる試みだ。 |