特集
Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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教育理念への共感を 調査で確認

 2008年7月には、卒業後12年目までの卒業生約5000人を対象に、調査を実施した。大学生活の成果などに関する卒業生評価を分析して、自己点検・評価に活用し、大学施策の立案や教育カリキュラムの改善に役立てることがねらいだ。回収率は22%に達し、一定の評価ができると考えている。
 調査の結果、ヘボン博士が掲げた教育理念、建学の精神に、上の世代の卒業生ほど共感していること、キャリアセンターの認知度が全体的に低いことなどがわかった。
 この調査は、明治学院の弱点も明らかにしている。卒業生が考える「実社会で必要な力」の上位は「柔軟性」「実行力」「適応性」で、これらは本学卒業生の持つ特長と考えられる。しかし、各種調査等で示される「企業が求める人材像」「若手社員に不足している(求められる)能力」と比較してみると、「働きかけ力」「発信力」、すなわち積極性に欠ける面が弱点であるとの結果が出た。


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